戸田 北海道勢25年ぶり完封“南”に勝った!

[ 2013年7月17日 06:00 ]

<JR北海道・沖縄電力>完封勝利のJR北海道・戸田はグラブを高々と上げる

第84回都市対抗野球1回戦 JR北海道3―0沖縄電力

(7月16日 東京ドーム)
 初の沖縄VS北海道の南北対決は北海道が制した。1回戦3試合が行われ、JR北海道(札幌市)が3―0で沖縄電力(浦添市)に快勝して5年ぶりに初戦を突破。先発した戸田公星投手(25)が3安打に抑え、北海道勢25年ぶり、11度目出場のチームでは初となる完封勝利を挙げた。また、ヤマハ(浜松市)とサヨナラ勝ちした東芝(川崎市)も2回戦に進出。17日も1回戦3試合が行われベスト16が出そろう。

 104球、散発3安打で完封。戸田は充実感いっぱいに振り返った。「気持ち良かった。毎回、先頭打者を抑えることを意識して低めに投げるのを徹底した結果です」。

 北海道勢の完封勝利は88年の大昭和製紙北海道・渡部以来25年ぶり。チームでは15試合目で初めてだった。直球は130キロ台中盤でも110キロ前後のシュートで緩急をつけ、スライダーとフォークを低めに集めた。昨年もトヨタ自動車との1回戦に先発したが、初の東京ドームで舞い上がり3回2失点で降板。「今年は打者と勝負できた」と成長した姿をみせた。

 沖縄との初の南北対決に快勝して5年ぶりの初戦突破。狐塚賢浩監督は「きょうは戸田に尽きる」とエースを手放しで称えた。北海道ではJRの出火事故が続いている。指揮官は「野球部と会社は別々じゃない。我々は会社を背負っている」と複雑な心境を吐露しつつ「今は野球でいい姿を見せる。それが自分たちができること」と続けた。18日の2回戦は昨年の覇者、JX―ENEOSと対戦。大金星を挙げてみせる。

 ◆戸田 公星(とだ ・こうせい)1988年(昭63)5月30日、大分県生まれの25歳。小1で野球を始める。日田林工では1年夏からベンチ入り、3年春からエースも甲子園出場なし。07年にJR北海道入社。家族は両親と兄、姉。1メートル82、75キロ。右投げ右打ち。

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2013年7月17日のニュース