DeNA 6年ぶり最下位ターン回避 中畑監督「おめでとう」

[ 2013年7月17日 06:00 ]

<D・ヤ>ヤクルトに勝利し、勝利投手の三嶋(右)を手荒く祝福するDeNA・中畑監督

セ・リーグ DeNA13-1ヤクルト

(7月16日 横浜)
 前半戦から最下位が指定席だったチームにとって、ある意味、これは「事件」だ。試合後、会見場に現れたDeNAの中畑監督はおどけながら話した。

 「凄いね。おめでとう。球宴があるけど、もう休みたくなくなったね。このままいっちゃうか」

 7カードぶりの勝ち越し。最下位のヤクルトに1・5ゲーム差をつけ、実に6年ぶりに5位以内で前半戦を終えることが確定したのだ。

 7回の7連打を含む15安打13得点での圧勝。リーグ最多の349得点を誇る打線が鮮やかにつながった。その象徴が今季5度目の猛打賞で4打点を挙げたブランコだ。試合前、同僚ソーサの父・ファウト氏(62)の助言に耳を傾けていた。現役時代はパイレーツ傘下のマイナー選手だった同氏は引退後、ドミニカ共和国の野球アカデミーでマニー・ラミレス(現レンジャーズ3A)らを育てた名伯楽にブランコも18歳から指導を受けてきた。フリー打撃では「左肩の開きが早い」と助言を受け、柵越えを封印して右打ちに徹した。試行錯誤で空振りもあったが、試合に入ると即座に結果を出した。1点を追う3回2死満塁でフルカウントからスライダーを軽打。右前に逆転の2点適時打を放ち、「大事なことは全て頭に入っている。技術だけでなくメンタルを変えることが大事」と胸を張った。

 17日が前半戦最終戦。「大勝した後は雑になる。もうあすに気持ちはいってるもん」と中畑監督。CS進出圏内の3位・中日まで1・5ゲーム差。昨年の本拠地最終戦セレモニーで「それ(CS進出)ができなかったら、私はクビです!」と言った指揮官。目標はもっともっと上にある。

 ▼DeNA・中村(2安打2打点)前の打者がつないでくれたからこそチャンスが来る。あすも勝って前半戦を気持ちよく締めくくりたい。

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2013年7月17日のニュース