加藤コミッショナー「不祥事ではない」 隠蔽とは違う

[ 2013年6月13日 06:00 ]

厳しい表情で会見する加藤コミッショナー

統一球問題

 【加藤コミッショナーと一問一答】

 ――今回の件で事実は把握していたのか。

 「全く知らなかった。疑問に思ったことも、(NPBの)事務局から変わったという説明を受けたことはない。私のガバナンス(統治)に対する監督不十分だった。反省している」

 ――結果的に隠蔽したことになるのでは?

 「事務局から説明はなく、私が知ったのはきのう(11日)。もし私が事実を知ったならば、その時点でNPBの方針として12球団を含めて選手に対して公表しただろうし、すべきだった」

 ――波紋は大きい。責任の所在は?

 「私もつい2日ぐらい前までいろんな方から、統一球が変わったんじゃないのという質問を受けた。統一球は変わっていませんと、本当に心から信じて言ってきた」

 ――自身の進退は?

 「責任うんぬんについて、私は不祥事を起こしたと思っていない。情報の流れが悪かった。選手、世間に影響を与えたことは申し訳ないと思っている」

 ――統一球の問い合わせに、変更はないと欺き続けてきた。十分、批判に値するが?

 「批判には値すると思う。私は変更があった、調整があったことを知りつつ、それを隠蔽して変化がないと言い続けてきたのではない。そういうことは絶対にない。あえて間違った回答をしようと意図してやったわけでない。誤解が生じ皆さまにご迷惑をお掛けしたことはおわびする」

 ――反発係数のデータを見て、おかしいと気付かなかったのか。

 「日本の選手は適応力が高いし、バットとかその他含め、だんだん自らを統一球に合わせてきている。天才集団の集まりであるプロ野球選手の能力に、相当信頼を置いている」

 ――なぜ開幕前に公表できなかったのか?

 「そういう段取りになっていることを知らなかった。知らなかったのはガバナンスである私の責任。最高責任者としての責任がある」

 ――ボールには加藤コミッショナーの名前が入っているが。

 「アメリカでも韓国、台湾でも同じようなことになっている。ボールはボール。統一球という位置づけは全く変わらない。不祥事があったわけでない」

 ――不祥事、隠蔽でもない。今回の件は何か?

 「私が状況を知らなかった。私の罪であり、申し訳なかった。反省する。その責任は私にある」

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2013年6月13日のニュース