嶋選手会長「知らなかったでは選手もファンも納得しない」

[ 2013年6月13日 06:00 ]

統一球についてプロ野球選手会会長として会見する楽天・嶋

統一球問題

 加藤コミッショナーによる「知らなかった」発言。労組・日本プロ野球選手会の嶋会長(楽天捕手)はKスタ宮城での広島戦の試合後、「知らなかった、では選手もファンも納得しない。仮に知らなかったとしても、組織のトップとして部下がやっていることに責任を持ってほしい」と厳しい表情を崩さなかった。

 11年に導入された「飛ばない」統一球。本塁打数が激減したことで、選手会は12年4月の事務折衝で、当時の新井選手会長(阪神)が「面白みがない。野手だけでなく、投手からも(統一球は)どうなのかという意見を聞いている」とNPB側に見直しを求めた。それが1年以上がたち、シーズン途中で突然、ボールが変わっていたことが明らかになった。この日朝には、選手会事務局が12球団の全選手に経過報告のメールを一斉送信。嶋会長は「コミッショナーは12球団を回って、選手の前でどういうボールを使っていたのかの報告や経過の説明をするべき」と力説。NPB側による現場への説明責任を求めた上で、「ファンの方々に対してもそう。野球界にもっと目配り、気配りをしてほしいと思う」と締めた。

 ▼阪神・新井(導入の際も一方的に)国際的なボールにするということを言われた。いつも、そう。話し合ってから決めましょうと言っているのに、勝手に決められた後で聞かされる。なぜ今になって、そういうことを言わなければならないのか理解できません。

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2013年6月13日のニュース