ミズノ社「重大な変化」公表できず…謝罪「欺く形になり申し訳ない」

[ 2013年6月13日 06:00 ]

会見する(左から)下田NPB事務局長、加藤コミッショナー、ミズノ・鶴岡取締役

統一球問題

 会見に同席したミズノ社の鶴岡秀樹取締役も「命懸けで戦っている選手と、支えてくださるファンの方々を欺く形になり、申し訳ない」と謝罪した。

 統一球を製造している同社の担当者は会見で、ボールの芯のコルク材を覆うゴムの材質を変えていたことを明らかにした。天然ゴムに低反発性のゴムを混ぜることで反発力を調整しており、その配合比率を下げることで反発係数を上げたと説明。プロ野球の使用球の反発係数は、0・4134~0・4374に収まるように定められている。11年の導入時、統一球は下限の0・4134を目指していたが、それを下回るものがあったため、今季の球は目標を0・415~0・416に設定。時速144キロの球を126キロのスイングで打ち返し、打球の角度が27度だった場合、飛距離が約40センチ伸びるといい、ミズノ社は「重大な変化」と表現した。

 一方で、各球団の用具担当者から選手らに統一球の変更情報が漏れていた可能性について、鶴岡取締役は「(球を)変えたこと自体、ミズノでも数人しか知らない。選手に漏れることはなかった」と否定した。

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2013年6月13日のニュース