「ダルそっくりのしなやかさ」 槙原氏、大谷に投手専念を提言

[ 2013年1月25日 08:04 ]

本紙評論家・槙原寛己氏(右)が苦しむ中、涼しい表情で肩甲骨の可動域の広さを見せる大谷

 日本ハムのドラフト1位・大谷翔平投手(18=花巻東)が24日、千葉県鎌ケ谷市で新人合同自主トレ初のブルペン投球を行い、捕手を立たせたまま、カーブ7球を交えて31球を投げた。見守った野球評論家の槙原寛己氏(49)は、柔らかくしなやかなフォームにレンジャーズのダルビッシュ有投手(26)との共通点があると分析し、まずは投手に専念する道を勧めた。

 見た瞬間にハッと思った。まるでダルビッシュのようだ、と。上背、長い手足…。特にボールを離す瞬間の形は左膝が開かず、リリースに向けて体重を左足に乗せようとしている。物凄く美しいフォーム。ダルビッシュの入団2年目(06年)の春季キャンプで立ち投げを見たが、バランスの良さ、しなやかさはそっくりだ。大谷はダルビッシュに匹敵する投手になれる、と思った。

 「柔軟さ」が全ての源だろう。本人と話した際にも肩周り、肩甲骨の柔らかさを実際に見せてもらったが、あらためて驚いた。フォームでトップに入る前、両腕を鳥が翼を広げたような形にした時には、右腕が背中の後ろ側から見える。そこから一気に、大きく胸を張って右腕をトップの位置に。この胸の張りは肩甲骨が柔らかいからこそ可能になる。右腕だけではなく、胸から腕へ。全体を一気に使って鋭く、しなやかに投げ下ろす。160キロを生み出す秘密は、この柔らかさにある。

 フリー打撃では、コースに逆らわずセンター中心に打ち返していた。加えて守備、走り方…。その全てが柔らかい。あれだけ背が高く、手足が長いのに抜群のバランス感覚を維持している。大谷に「投手と野手、どちらが好き?」と聞くと「投手の方が楽しい。やりがいがある」との答えが返ってきた。私が投手出身ということもあるが、ならばぜひ好きな方を先にやってほしい。打つ方は封印し、2~3年は投手として勝負してみてはどうか。それから打者に転向しても遅くはない。

 初のブルペンとあってか、シュート回転や引っかかる球もあった。それでも大器の片りんはキラキラと輝いていた。練習後、右手を見せてもらった。打撃練習でのマメができていたが、これから投げ込んでいけば指先にもマメができ、春季キャンプでは手がマメだらけになるだろう。投打とも魅力あふれる大谷翔平。「ダル2世」として、プロの世界でいかに大きく羽ばたくか。期待は尽きない。

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