斎藤20勝へ魔球解禁「ベースの中に入っていく感じ」

[ 2012年2月6日 06:00 ]

ブルペンでチェンジアップを投げる日本ハム・斎藤

 魔球解禁!日本ハムの斎藤佑樹投手(23)が5日、キャンプ初日から5日連続のブルペン入り。プロ入り最多の128球を投げ込み、基本的に封印していたチェンジアップも解禁した。カーブ以外に緩い変化球を持たない斎藤にとって、絶対的な武器となる球種。魔球で進化して開幕投手の座を狙う右腕に、栗山英樹監督(50)も20勝指令を出した。

 ついに封印を解く時がきた。5日連続のブルペン投球。心地よい音を響かせていた斎藤の投じたボールが、直球と同じ軌道を描きながらホームベース手前でブレーキがかかるように変化した。

 「ベースの中にしっかり入っていく感じ。きょうはそれがあった」

 新球・チェンジアップを斎藤はそんな言葉で表現した。有効に使えば打者のタイミングを完全に外せるため、痛打を食う可能性はグッと減る。カウント球、勝負球でもOK。まさに魔球だ。感触を確かめるように13球。吉井投手コーチは「スピンのかけ方がよくなっている」と高く評価した。

 プロ1年目の昨季はほとんど投げることがなかった、正確には「投げられなかった」球だ。これまで公式戦で有効に使えたのは早大4年秋のリーグ戦だけ。多いときには投球の20%近くを占めていたという。それを全面解禁した。「去年は投げようと思ったけれど、まだまだ使うタイミングじゃなかった」。理由は「直球と連動する」からだ。

 理想に思い描く直球を投げられなかった昨季。切れも伸びも欠いたボールがベースでは、緩いチェンジアップで打者のタイミングは外せない。しかし、今キャンプは違う。打者方向への体重移動がスムーズになり、直球は切れ、伸びともにイメージ通りに投げられている。ならばチェンジアップは効く。緩い変化球はカーブだけ。そのカーブも曲がりがいまひとつだった斎藤にとって絶好のボールであり、吉井コーチも「緩い球で堂々とストライクゾーンに投げられるのはこの球種だけ。使えるようにしてほしい」と期待を寄せた。

 直球が走り、魔球が落ちる。よほど感触がよかったのだろう。当初50球を予定していた球数は、倍以上の128球にまで達した。昨春のキャンプは107球が最多で、試合を含めてプロ入り最多。「気持ちが乗ったので(球数を)投げた。いい感覚、いいバランスで投げられた」。1試合完投に相当する球数で第1クールを締めくくると、栗山監督からは「20勝してくれたらいい」とビッグな指令も下された。

 進化する斎藤には、決して無理な指令ではない。今後は9日にフリー打撃、11日には広島との練習試合(名護)に登板する。魔球を引っさげて実戦、そして開幕投手へ向かう斎藤は堂々と言った。「絶好調です」――。

 ▼日本ハム・中山ブルペン捕手 今年初めて(斎藤の投球を)受けたけど、球持ちがよくなっている。チェンジアップもいい感じで抜けていた。直球と近い軌道できて変化していた。

 ☆斎藤の昨季キャンプでのブルペン投球 最多はキャンプ打ち上げ前日の2月24日。桑田真澄氏の訪問を受け、107球の全力投球を見せた。初ブルペンは同2日の38球。梨田監督が捕手役を務め3球を投げ込む場面も。7日にはダルビッシュの右隣でブルペン入り。33球を投げたが、1度ブルペンを離れ遠投などで調整。再びブルペンに戻り16球を投げた。昨春は計8度のブルペン入りで、投球数は計452球だった。

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