ダル 新人王資格ある!全米野球記者協会が見解

[ 2012年2月6日 06:00 ]

全米野球記者協会の見解ではレンジャーズ・ダルビッシュ(左)にも新人王の資格が。右は父・ファルサさん

 レンジャーズのダルビッシュ有投手(25)に新人王の資格があることが、5日(日本時間6日)分かった。新人王投票を行う全米野球記者協会(BBWAA)が見解を示した。今季から適用される新労使協定の海外選手に対する「新人枠」から外れるため、資格なしとみられていた。同協会が権利を認めたことで、01年イチロー(マリナーズ)以来となる受賞の可能性が出てきた。

 ダルビッシュは新人王の対象なのか。全米野球記者協会の答えは「YES」だった。同協会前代表でニューズデー紙のケン・デビッドオフ記者は「労使協定の規定が新人王の資格に影響を与えるとは、微塵(みじん)も思わない」と話した。

 大リーグ機構と選手会は昨年11月22日に新労使協定を締結。その中にはドラフトでの国内選手と同様、海外選手との新人の契約金が高騰しないよう290万ドル(約2億2300万円)を上限とした。しかし上限内では実績ある選手の獲得は厳しいため「海外のプロリーグ(日本、韓国、台湾、キューバ)に所属し、そのリーグで数年プレーした23歳以上の選手は対象に入れない」と枠を設けた。

 規定からすればダルビッシュは新人枠に当てはまらない。しかし、新人枠外=新人王消滅という構図ではなかった。新人王を選ぶのはBBWAAの記者投票で、大リーグ機構や選手会は関係なく、制度変更の決定権もない。同会員でシアトル・タイムズ紙のラリー・ストーン記者も「何も変わらないと思う」と今後変更する可能性も否定した。

 01年にイチロー(マリナーズ)がMVPとダブル受賞して以降、新人定義については論争が繰り広げられている。03年には本命視されていたヤンキースの松井が落選。理由は松井が巨人でプロとして10年間プレーしたことで、記者2人が松井を新人と認めなかったため。後にヤ軍ジョージ・スタインブレナー・オーナー(当時)が名指しで投票しなかった記者を批判するなど物議を醸した。

 大リーグ初の新人王は47年に人種の壁を破った黒人初のメジャーリーガー、ジャッキー・ロビンソン(ドジャース)。日本での実績が認められつつあるのは事実だが、「メジャー1年生は新人」という伝統は今も続いている。

 ▽新人王の投票 全米野球記者協会(BBWAA)が各球団の本拠地から記者を2人ずつ選出。ア・リーグでは28人(14球団)の投票、ナ・リーグでは32人(16球団)の投票によって決まる。1~3位までを記入し、1位5点、2位3点、3位1点の合計点で争う。BBWAAの会員は現在700人以上が在籍しており、全米の新聞社や雑誌社、電子版メディアなどの記者によって構成されている。

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