試合前には67年ぶり激震も…松井は2戦連続無安打

[ 2011年8月25日 06:00 ]

<ヤンキース・アスレチックス>9回2死、満塁、サヨナラの危機でニック・スウィッシャーが中飛に倒れると後ろの観客とは対照的に勝利の雄叫びを上げながらフィールドに飛び出す松井秀喜(左)

ア・リーグ アスレチックス6-5ヤンキース

(8月23日 ニューヨーク)
 アスレチックスの松井秀喜外野手(37)が23日(日本時間24日)、ヤンキース戦に3番・DHで先発。6回に右翼へ大飛球を放ったものの、2試合連続で4打数無安打に終わった。試合開始前の午後1時51分(同24日午前2時51分)には東海岸でマグニチュード(M)5・8の地震が発生。規模としては1944年以来の大きさで、ニューヨークを含め各地で一時騒然となった。

 6回無死二塁。松井が体勢を崩されながらもフルスイングすると、打球は右翼へ弧を描いた。フェンス手前で失速したが、タッチアップで二塁走者が三進。次打者の左飛で生還に成功した。最低限の仕事を果たし、1点差勝利に貢献した。

 「芯に当たったけどもうちょっとでしたね。でもいい攻撃だった。きょうはどの1点がなくても危ない試合でしたから」

 試合より、開始前が大ごとだった。7月以来、今季2度目の古巣凱旋で大騒動に遭遇した。この日の午後1時51分頃、バージニア州リッチモンドの北西約60キロを震源とするM5・8の地震が発生。その時、松井はマンハッタンの自宅にいた。

 「ぎしぎしと音がして何かと思ったけど、揺れは感じなかった。窓掃除かと思った」と平然としていたのは地震体験の多さからだろう。ウエストバージニア州出身でヤンキースの主力スウィシャーなどは「初体験だ。信じられなかった」と話していた。無理もない。ニューヨークで同規模の地震が起きたのは1944年以来、67年ぶり。震源地のバージニア州では1897年のM5・9以来、114年ぶりという。

 日本のように震度の発表がないため、揺れの大きさは不明だが、市庁舎や駅には避難警報も出て、警察には緊急通報が殺到。マンハッタンは混乱した。今年の9月11日は米中枢同時テロからちょうど10年目。市民の警戒心も高まる時期だったため、地震と思わずにテロと勘違いした市民がパニックを起こしたようだ。

 大きな余震もなく、試合は無事終了。松井は2試合連続無安打に終わり「いいところばかりに投げられた」と相手先発のコローンを称えた。6回の大飛球以外に見せ場はなかったが、ニューヨークの歴史に残る日に、ア軍の勝利だけは刻まれた。

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