「分かっていても…」相模打線“格上”島袋に完敗

[ 2010年8月22日 06:00 ]

<興南・東海大相模>7回2死二塁、東海大相模・伊地知は左前にタイムリー打を放つ

 【東海大相模1―13興南】20日の準決勝・成田戦では19安打11点を奪った東海大相模の強力打線が島袋の前に沈黙した。

 門馬監督は試合前「直球勝負」を予測していたが、島袋は要所でフォーク、スライダーを多めに配してかわされた。0―13の7回に、伊地知の左前打で1点を奪うのがやっとだった。今センバツ後に一二三に代わって主将となった福山も3打数無安打。「直球と分かっていても打てなかった。興南は一枚、二枚じゃなく三枚ぐらい(上手で)大舞台での強さがあった。自分たちの力が足りなかった」と完敗を認めていた。

 ≪原監督「素晴らしい大会だった」≫東海大相模OBの巨人・原監督は、決勝戦で敗れたものの快進撃を続けた後輩たちについて「主将を中心として、門馬監督の攻撃的な決断力のある采配も印象に残っている」とコメント。優勝した興南についても「春夏連覇は素晴らしい偉業だし、名を残すチームだったと思う」と賛辞を贈り「素晴らしい大会だった」と両チームのナインをねぎらっていた。

 ≪金メダリストも感謝≫準優勝にも、三塁側の東海大相模スタンドからは温かい拍手が送られた。柔道部OBでロサンゼルス五輪無差別級金メダリストの山下泰裕氏(53=東海大体育学部長)は、33年前に2年生一塁手として出場した3歳下の弟・真吾さんの応援に来て以来の甲子園。「春はああいうふうに負けてしまったから、1つ勝つだけでも素晴らしいこと。こういう場所で応援できたことをうれしく思う」と話した。

 ▼原貢氏(東海大系列校総監督=70年夏の東海大相模監督)全力を尽くしたのでよしとしなければいけない。もう一回チームをつくり直して戻ってきてほしい。
 ▼井尻陽久さん(70年夏の主将)やっと夏にここまで来られた。夢を見させてくれてうれしかった。

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2010年8月22日のニュース