イチロー専門誌4冠の“評価通り”2安打1盗塁

[ 2010年8月22日 06:00 ]

<マリナーズ・ヤンキース>最終回を抑えたオルソン(49)らと喜ぶ、マリナーズ・イチロー(中央)

 マリナーズのイチローが20日のヤンキース戦で2安打1打点1盗塁の活躍をみせ、3連勝に導いた。19日には野球専門誌「ベースボール・アメリカ」が、毎年各球団監督らの意見を参考に選ぶ、走、攻、守それぞれの技術の各リーグ上位3位を発表。イチローは「最高の走者」「バントの名手」「外野の名手」「強肩外野手」で1位に入り、全選手中最多の7部門でランクイン。その高い評価を実証してみせた。

 イチローは上位独占の最大の理由を「イメージですね」と語った。初回にフィギンズと重盗に成功。「俊足」で2位に選ばれたが、自分の足が「速い」とは思っていない。「勝手に向こうがはまってくれるだけのこと。僕がだましているなら、それはそれでいい。(イメージの先行は)別に悪くはない」。2回1死一塁の第2打席では、フルカウントから一塁走者がスタート。二塁ベースカバーに寄った遊撃ジーターの定位置を、打球が抜けた。「あれはエンドランではない。ランナーが自動的に走っただけ。ヒットエンドランなんてやったことないし」と「ヒットエンドランの名手」3位は笑う。積み重ねてきた結果が、イチローの影を二重にも三重にも大きく映し出している。

続きを表示

2010年8月22日のニュース