マー君 無四球で今季初完封!11勝目

[ 2010年8月22日 20:01 ]

今季初完封で11勝目を挙げ、ガッツポーズの楽天・田中

 【楽天4-0ソフトバンク】8回無死二、三塁のピンチを迎え、楽天の田中の眼光がひときわ鋭くなった。「ゼロに抑えるには、三振をとるしか方法がない」。松田を3球で追い込んだ後、145キロの沈む球で狙いどおりに空振りに。続く小久保、多村は剛速球で詰まらせて打ち取ると、獣と化したかのような背番号18が雄たけびを上げた。

 6回までに4点の援護を得ながら、田中は無得点に抑えることにこだわった。今季初完封が懸かっていたこと以上に、ふがいないチームへの思いがあったという。「流れを変えてやると思った。背中で何かを伝えられたらな、と」。上位に離され覇気を失いかけている仲間を鼓舞しようと、全力で腕をふるった。

 最後は代打森本を外角低めの153キロで空振り三振に仕留め、ゲームセット。自身初の無四球完封が示すように、攻撃的にストライクゾーンで勝負し続けた。「目の前の試合に本気にならないと先は見えない。自分はまだあきらめていない」。Aクラス入りが徐々に厳しくなる中、久々に威勢のいい声がKスタ宮城に響き渡った。

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2010年8月22日のニュース