救援で好投中 166キロ左腕 昇格間近か

[ 2010年8月22日 11:36 ]

レッズ傘下、3Aルイビルのチャプマン

 球速100マイル(約161キロ)を超える速球を投げるキューバ出身の左腕、アロルディス・チャプマン投手(22)の大リーグ昇格の話題が、米メディアで取り上げられるようになってきた。

 ナ・リーグ中地区で優勝争いを展開しているレッズの傘下、3Aルイビルに所属し、このところ救援として好投を続けている。スポーツ専門局ESPNは「昇格すればプレーオフ進出に向け、貴重な戦力になり得る」と伝えている。
 昨年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場し、日本戦にも先発したチャプマンはその後亡命し、今年1月にレッズと総額3025万ドル(約26億円)で6年契約を結んだ。3Aでは当初先発を務め、13試合で5勝5敗。65回2/3を投げて76三振を奪う一方、四球も40を数えた。
 救援に回るようになったのは6月下旬。1980年代のエース、マリオ・ソト氏からのアドバイスもあって安定感が一気に増した。同じスペイン語圏のドミニカ共和国出身のソト氏は「振り上げる右脚の動作をコンパクトにするように」と助言したという。19日現在、救援登板の22試合で3勝1敗7セーブ。26イニングで、41三振を奪っている。ESPNによると、103マイル(約166キロ)の球速を記録したこともあったという。
 USAトゥデー紙も「9月には昇格しそうな選手」の1番手として紹介。ESPNの解説者は「昇格したら、速球が相手チームの脅威になるだろう」とコメントしている。

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2010年8月22日のニュース