T―岡田 目標達成の30発!カブ&岡田監督から徹底指導

[ 2010年8月22日 22:09 ]

6回、この試合2本目の本塁打となる同点2ランを放ち、カブレラ(左)らに迎えられるオリックスのT―岡田(右)

 【オリックス5-3ロッテ】T―岡田にオリジナルの応援歌はまだない。打席に立てば「その他の選手用の曲」が流れる。それだけ開幕前は無名だった。だが、がけっぷちのチームを救う活躍は主役級だ。今季5度目の1試合2発で、チームは接戦をものに。オリックスの日本選手では、1998年の藤井以来の30号到達となった。

 本塁打は15試合ぶり。初夏に爆発的なペースで量産した分、反動は訪れた。アッパースイングが染み付いてしまい、正田打撃コーチに「本塁打の魔力」と分析された。20日にはカブレラの徹底指導を受け、そこに岡田監督も加わって三者面談。「構えたところからバットを最短距離で出せ、とアドバイスされた」という。持ち味でもある力感の取れたスイングが戻り「完ぺきな当たりでした。久しぶりっす」。

 1月には開幕1軍入りを目指していた。高めに設定したはずの「30発」に、29試合を残して到達。22歳はどこまでブレークするのか。用具を提供するミズノ社が、アドバイザリー契約に乗り出す可能性もあるという。近い将来「T―岡田モデル」のバットが、少年たちの間で出回るかもしれない。

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2010年8月22日のニュース