楽天“守備固め代走マン”定位置奪取へ打撃アピール

[ 2010年2月16日 07:04 ]

 【楽天担当 間 淳】

 楽天の聖沢諒外野手(24)が15日、沖縄・久米島キャンプの紅白戦に先発出場。2本の長打を放ち、中堅の定位置奪取へ課題の打撃でアピールした。

 鋭い当たりが右中間を襲った。初回1死、カウント1―2から青山の直球を振り抜いた。チーム1の俊足を誇る聖沢は悠々と三塁に到達。さらに、3回には左越え二塁打をマークした。「2本とも自分のポイントで打てた。いいアピールになったと思います」。昨季79試合で長打が二塁打1本だった足のスペシャリストがバットで魅せた。ブラウン監督も「スピードを生かした三塁打が印象的だった。いい打撃を見せてくれたし、守備範囲も広い。チームにとって魅力的な選手」と評価した。

 足だけでは定位置を奪えないことは十分自覚している。昨季は、50メートル5秒7の俊足と高い走塁技術で15盗塁を記録した。一方で、打率は・220。代走や守備固めでの起用が目立った。「出塁すればもっと盗塁を増やせる自信はある。そのためには打力を上げて、出場機会を増やさないと」。オフの自主トレではマシン相手に球を体の近くまで引きつけて、三塁方向へ強い打球を打つ練習を繰り返した。逆方向へライナーや強いゴロを打つことが、俊足を生かす一番の方法であることを理解している。

 「中堅のレギュラーを獲れるように頑張りたい」。打って走れる選手への変身。今季は一芸選手で終わらない。

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2010年2月16日のニュース