松井秀が覚悟の渡米「ひざに不安ある」

[ 2010年2月16日 06:00 ]

ニューヨークに出発した松井秀

 エンゼルスの松井秀喜外野手(35)が15日、成田空港発の日航機でニューヨークへ出発した。新天地で迎える今季は、指名打者から外野手への復帰を目標に掲げているが、キャンプインを前に一昨年手術した左ひざへの不安を包み隠さず口にした。術後1年以上たってもつきまとう「ひざとの戦い」。悲壮な覚悟を胸に、メジャー8年目に挑む。

 松井は不安を隠そうとはしなかった。「ひざはまだ100%ではないと思います。ひざに不安がありますから。暖かいところで、その不安を少しずつでも取っていくしかない」と率直に打ち明けた。手術から17カ月を経ても、松井から守備を奪った古傷、左ひざ痛との戦いは続いている。新天地で迎える今キャンプのテーマにも、ひざ痛克服を迷わずに挙げた。

 オフは左ひざ強化に全力を注いできた。周囲の筋肉を鍛え、負担を軽くするのが克服への近道。昨年12月、米国内のミニキャンプは外野ノックや打撃練習もこなしたが、帰国後は室内でのトレーニングに終始。ひざの強化に専念してきた。「技術的なことはそんなにやってない。そういう意味では(例年より)遅いかもしれない」。ただ、左ひざの状態さえ良ければ成績を残せる自信はある。「技術的なことへの不安はそれほど持ってない。体調面以外の不安はないです」と言い切った。

 「常にその日その日の状態を見ながらやっていきたい」という慎重な口ぶりが示すように、現状で守備への手応えは得ていない。23日のキャンプ初日も「分からないです。行ってみてトレーナー、監督、コーチと相談してから」と別メニューになる可能性も示唆した。自主トレ期間中も水がたまるなど、一進一退が続く患部の状態は誰よりも分かっている。

 「ひざ以外は順調です。シーズンが終わっていい1年だったと思えるような1年にしたい」。外野手として返り咲くためにエ軍入団を決断した。守備に就けるかは、今後の野球人生を左右する。あえて不安を口にする表情には、この戦いに勝ってみせるという悲壮な覚悟がにじんでいた。

 ▽松井とひざ痛 巨人時代の98年のキャンプ中に痛め、左ひざ棚障害と診断された。手術も検討されたが、たまった水を注射で抜くなど対応していた。07年には右ひざを痛めてオフに手術。08年は手術明けの右ひざをかばって古傷の左ひざ痛を再発させ、シーズン終了を待たず9月22日に手術した。昨季は左ひざ痛悪化を恐れたヤンキース首脳陣の方針で守備機会なし。MVPに輝いたワールドシリーズでも敵地での3~5戦はベンチスタートだった。

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