好調スンヨプ連発!キング独走8号

[ 2009年3月26日 06:00 ]

<巨・中>1回2死一、三塁、李スンヨプが中越えに先制3ランを放ちラミレスの出迎えを受ける

 【巨人7―5中日】泳いでもフェンスを越える。3回、李スンヨプは外角カーブに体勢を崩されながら最後は右手一本でインパクト。打球は左中間席に飛び込んだ。2打席連発でオープン戦トップ独走の8号。絶不調だった昨季の本塁打数に並んだ助っ人は「バランスが崩れたけど手首とヘッドが入った」と笑った。

 初回も144キロの外角直球を中堅左へ140メートル弾。中日の主力投手、中田からの2発で、ここ5戦で6発の量産ぶりだ。過去2年は故障に苦しんだだけに「久しぶりに開幕が楽しみ。早く開幕してほしい」と本音がポロリ。2発4打点の助っ人を、伊原監督代行も「この調子で開幕を迎えてほしいね」と称えた。
 好調の裏には当然のように努力がある。一昨年に左手親指を手術した影響で昨季は打率・248。今キャンプは必死に“スイング改造”に取り組んだ。見本は上半身が後ろに残り、球を上から強く叩いて41本塁打を記録した06年時のフォーム。昼は球場で汗を流し、夜はチーム宿舎の部屋にバットを持ち込み、06年の試合が収録されたDVDを再生した。「毎日を集中しているから結果が出ている」。言葉も自信に満ちあふれている。
 開幕からは3番・小笠原、4番・ラミレスに続く5番を任される予定。この調子を維持すれば、爆発的な得点力が生まれる。リーグ3連覇の鍵は李スンヨプの手の中にある。

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2009年3月26日のニュース