岩本熱投120球!南陽工、31年ぶりの校歌

[ 2009年3月26日 06:00 ]

<南陽工・前橋商>7回を投げ終え南陽工・岩本はガッツポーズ

 【南陽工4―3前橋商】南陽工は、広島で活躍した故津田恒実投手を擁して8強入りした1978年の第50回大会以来、センバツで31年ぶりの校歌が流れた。2年生右腕・岩本が120球の熱投。支えとなったのは、津田氏が生前に座右の銘としていた「弱気は最大の敵」。中学時代には故人の晃代夫人の著書である「最後のストライク」を読書感想文の題材に選び、「いつも頭の片隅に入れて投げています」と話した。試合終了と同時に思わずガッツポーズした山崎監督は「思わずです。すいません…」と照れ笑いしていた。

 ≪前橋商 小柄右腕野口、粘投報われず≫1点を追って9回2死二、三塁と一打サヨナラの場面まで食い下がったが、センバツ初勝利はならなかった。先発した1メートル62の小柄な左腕・野口はスクリューボールを右打者の外角に巧みに投げ込み9回4失点と“粘投”したが、「調子は悪くなかったので力不足。小さくてもできることを証明したかったが…」。これで県勢としてセンバツ9連敗となった富岡監督は「序盤の勢いが後半持続できなかった」と渋い表情だった。

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2009年3月26日のニュース