マー君、松坂に挑戦状!「18」争奪戦だ

[ 2009年3月26日 06:00 ]

ダルビッシュ有(左)と松坂大輔(右)にはさまれてバツが悪そうに引き上げる田中将大

 【侍ジャパン】もう4年後へ向けた戦いは始まっている。チーム最年少の20歳の田中が、記者会見で松坂に挑戦状を叩きつけた。

 「チーム最年少として参加させていただいたんですが、素晴らしい先輩たちに囲まれながら本当にいい経験ができたと思っています。この優勝メンバーの中にいられたことが本当にうれしく思うので、次は18番をつけられるように頑張ります」
 ただのビッグマウスではない。田中は松坂の試合に臨む姿勢、試合の中での修正能力をWBCで目の当たりにした。「どんな状態であろうと力を発揮できる。ほかの先輩方にも本当に気づかされることが多かった」と話す。24歳で迎える2013年の第3回大会への向かうべき方向性は、はっきり見えた。だからこそ、大きな目標として「松坂超え=背番号18強奪」を宣言したのだ。
 田中の発言に松坂も苦笑い。「前から(田中に)言われてましたけど、僕は絶対に渡さねえぞと言いました」。今大会4試合で防御率3・86の成績だった最年少右腕を、松坂も「精神力の強さが素晴らしい。開き直るのとはまた違った強さを感じる」と認める。具体的な目標として追い越そうとの意欲を見せる後輩の姿がうれしかった。
 2次ラウンド進出8チーム中では最高のチーム防御率1・71をマークした世界に誇れる侍投手陣。松坂、ダルビッシュ、岩隈の3本柱を軸に戦ってきたが、4年後は田中がそこに割って入る。さらに西武で松坂の後の18番を背負う涌井も「先発できない悔しさはあった」と巻き返しを誓う。「18番争奪戦」は日本をさらに強くする原動力になる。

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2009年3月26日のニュース