習志野サヨナラ勝ち!ラッキーボーイの6番打者

[ 2009年3月26日 18:20 ]

サヨナラ打を放った高橋慧(3)を笑顔で迎える習志野ナイン

 【習志野5-4彦根東】 第81回選抜高校野球大会第5日は26日、甲子園球場で1回戦を行い、33年ぶり出場の習志野(千葉)が、21世紀枠で出場の彦根東(滋賀)に5―4でサヨナラ勝ちし、2回戦に進んだ。

 習志野は逆転された直後の8回、福田のソロ本塁打で同点。続く9回は2死二、三塁と攻め、高橋慧が右前に決勝打を放った。彦根東は好投の金子が両脚のけいれんなどで6回途中に交代する不運もあった。

 華やかさがあるわけではない。粘り強く、できることを確実にする。それが習志野の野球だ。結果、もつれる試合をサヨナラ勝ちで制した。
 ただし、小林監督が「うちを象徴する場面」と振り返ったのは、サヨナラの九回ではない。同点の七回だ。四球と安打の走者をバントで進め、2番の佐藤が初球でスクイズを決めた。「いろんなことをしないと点が取れないものですから」と小林監督。九回もバントで好機を広げ、決勝点につなげている。この試合、計5個の犠打飛。堅実な野球が実を結んだ。
 習志野は昨秋、すべて1点差で関東大会の決勝まで勝ち上がった。接戦はお手のものだ。主将の宮内も「自信があった。自分たちの試合だった」と自慢げに話した。
 夏の大会では2度の優勝を誇るが、春の甲子園に校歌が流れたのは、33年前に出場して以来だ。小林監督は2回戦へ向け「次も粘り強く、最後まであきらめない野球をしてほしい」と気持ちを引き締めた。

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2009年3月26日のニュース