実直な男グライは「さらなる高み」を目指す

[ 2009年3月8日 21:16 ]

 【巨人5―2ソフトバンク】球の質の高さが毎回の9奪三振という結果に表れた。「打者の目が生きた球に慣れていないので割り引いて考えないといけないが、制球良く投げられた」。巨人のグライシンガーは5回を自責点0でまとめた投球に満足げだった。

 制球のみならず、球の切れも抜群だった。特に右打者の外角に逃げ、左打者のひざ元を突くカットボールで空振りやファウルを誘った。それでも本人は「まだフォームがしっくりこない。フォームが良くなれば、直球や変化球の切れ、制球が良くなる」と課題を口にした。順調に調整を進める中でもさらなる高みを目指す、実直な男らしいコメントだった。
 2年連続最多勝に輝く右腕は開幕投手の有力候補だが、その大役には関心をまったくのぞかせない。「それより1年間、ケガなく投げることだけ考える」。シーズンを通して先発を守ることこそエースの役割だと自覚している。

続きを表示

2009年3月8日のニュース