攻守に城島!ダメ押し2ラン&好リード

[ 2009年3月8日 06:00 ]

<韓国・日本>6回1死二塁、城島健司が2ランを放つ

 【WBC 日本14―2韓国】城島が宿敵の息の根を完全に止めた。9点リードで迎えた6回の第4打席。大量得点でも集中力は途切れることはなかった。1死二塁。カウント1―2からの4球目だった。4番手の李在雨が投じた外角高めに浮いた速球を強引に引っ張った。

 「たまたまですよ」。試合後は偶然を強調したが、ジャストミートした痛烈なライナーの一撃は韓国応援団が陣取る左翼席最前列に着弾した。外角球を強引に左翼に運ぶ城島ならではの打法。コールド勝ちを決定づける1号2ランで、メジャーの実力を見せつけた。
 今大会は8番に入っているが、04年アテネ五輪では不動の4番を務めるなど日米通算250本塁打の打撃は相手にとっては脅威となる。2回は先頭で金広鉉から中前打を放ち、一挙5点を奪う猛攻の火付け役となった。5回も先頭で右前打し、追加点のホームを踏んだ。3安打3得点。十分すぎる活躍だった。
 自身が重きを置く守りでも好リードで投手陣をけん引した。松坂を2回以降、立ち直らせ、大量リードを奪うと、2番手以降は手の内を隠した。「(すべて)見せなかった。俊介(渡辺)にはカーブを1球も放らせんかったからね。杉内も普段とは違う配球」と2度目の対戦を見据えた。
 打ってよし、守ってよし。城島が強烈なリーダーシップで侍ジャパンを引っ張る。

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2009年3月8日のニュース