侍ジャパン1位通過に意欲、指名練習に全員集合!

[ 2009年3月8日 16:43 ]

原監督(右奥)が見つめる中、打撃練習する村田。左奥は内川

 野球の国・地域別対抗戦、第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で2次ラウンド進出を一番乗りで決めた日本代表は8日、東京ドームで9日の1位決定戦に向けて練習し、原監督は「全力で戦って、1位通過で米国に行きたい」と意欲を語った。

 日本は7日に北京五輪金メダルの韓国に大勝。この日は指名練習だったが、9日に先発する岩隈(楽天)韓国戦で3安打と復調の兆しを見せたイチロー(マリナーズ)、2試合連続本塁打の村田(横浜)ら全選手が集合し、一体感を高めた。

 ≪もう一回叩いてやる≫参加は指名された選手だけで良かった。それでも、自然にほかの選手の足も練習へと向いた。韓国を圧倒した翌日。もちろん達成感はあったが、浸るわけではなかった。その雰囲気を原監督がさらに引き締める。「韓国はあらためて力があるな、と思った。あと数回はやるような予感がした」
 1次ラウンド1位通過を懸け、韓国と再戦する。先発は金広鉉に匹敵する力量の左腕・柳賢振が有力視されていたが、奉重根が予告された。柳は救援か、それとも2次ラウンド以降の日本戦を見据えての温存か。不気味ではあるが、この起用は視野に入っていた。稲葉(日本ハム)が「きのうはたまたま。より強い気持ちで臨まないと」と言うように、メジャー経験もある左腕、奉攻略に全力を注ぐだけだ。
 一つ勝ったぐらいで五輪惨敗の借りを返したとは言えない。連勝して初めて、苦手意識もぬぐい去れる――。首脳陣から選手まで、そんな意識を共有している。青木(ヤクルト)が「もう一回叩くと、相当“やられた感”が(向こうに)出る」と言えば、村田は「米国でも当たる可能性が高いので、嫌なイメージを植え付けたい」。投手陣ではダルビッシュ(日本ハム)もリリーフで待機させるなど、日本は再び総力戦で挑むつもりでいる。

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2009年3月8日のニュース