おかわり圧巻9戦5発!昨季キング貫禄だ

[ 2009年3月8日 06:00 ]

<横・西>5回無死、左越えに本塁打を放った中村剛也

 【西武7―1横浜】気温7度。冷え切った山口の空を熱くするには十分過ぎる一撃だった。昨季キングの貫禄。中村の屈託ない笑顔には自信と風格すら漂っていた。

 「ライナー性だったけど入ると思った。(オープン戦)1発目にいい形で打てたんでよかったです」
 5点リードの5回、カウント1―3から吉見の直球をフルスイング。ラインドライブのかかった打球は低弾道で西武ファンの待つ左翼席に突き刺さった。「みんな状態がいいんで、その勢いに乗っていけてよかった」。オープン戦初戦で飛び出した一発。今季は実戦9試合に出場して5発と昨季よりも確実性が増している。7回に中前打を放ち途中交代。チームは13安打7得点と快勝した。WBCアジア各国代表との強化試合を含む5試合で62安打40得点と猛威をふるうレオ打線。その中心に“おかわり君”がどっかりと座る。
 昨季は46本塁打ながら打率・244。今季は「打率にもこだわる」とキャンプ中からミート中心の打撃を心掛けてきた。天性のアーチスト。確実性が上がれば、自然と柵越えも増える。3回には山崎の痛烈なゴロをトンネル。「守備は頑張らないと」と反省も忘れない。
 渡辺監督は「山口のファンを新規開拓するためにも、中村のホームランはインパクトがあった」と絶賛した。今季も“おかわり君”の美しい放物線が全国のファンを魅了し続ける。

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2009年3月8日のニュース