星野ジャパン本領発揮!4番・新井に初安打

[ 2008年8月16日 06:00 ]

1回無死一・二塁、新井が右中間に2点タイムリー三塁打を放つ

 星野ジャパン期待の大砲にようやく長打が飛び出した。日本代表は15日、予選リーグ第3戦でオランダを6―0で下し、連勝を飾った。初回、4番の新井貴浩内野手(31)が五輪初ヒットとなる右中間2点三塁打を放つと、8回にはG・G・佐藤外野手(30)の1号ソロでダメ押し。上昇ムードで16日の大一番・韓国戦を迎える。

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 【北京五輪・野球 日本6―0オランダ】きっちりと白星を一つ積み上げた。オランダに完勝で2勝1敗。星野監督は結果以上に4番の復活を喜んだ。
 「きょうは新井でしょう。1本出ればやっぱり打球も良くなってきた」。1点を先制した初回。なお無死一、二塁で新井が右中間へ2点三塁打を放った。5回にも左翼フェンスを直撃。あまりの打球の速さゆえ、シングルヒットとなった。「1、2戦目は受け身になっていた。きょうから積極的に自分のスイングをしようと思っていた」。2戦目まで7打数無安打。得点圏で5度凡退を繰り返した。それでも指揮官は信じていた。「代えるつもりはなかった。打順を入れ替えて打っても4番失格のらく印を押された気持ちがあいつの中に残ってしまうから。打順を下げてしまったら、もう役に立たない。決勝までやってもらわないといけないんだ」
 8回には期待の大砲にも代表初アーチが飛び出した。G・G・佐藤が左中間へダメ押しの1号ソロ。北京での初安打は“らしく”豪快に決めた。「自分のことはいいんです。チームが勝つことが100%です」。いつもは青色のマウスピースを使うが、五輪では赤と白の“日の丸カラー”。「きょうはきょう。あした打たないと」と早くも16日の韓国戦に切り替えた。
 さあ、宿命の対決。「あしたが勝負。勝つことしか考えていない」。オランダ撃破の余韻に浸る間もなく、闘将は大一番を見据えた。プロ参加の国際大会は6勝6敗と五分。勝利を収めた昨年12月のアジア予選も4―3という熱戦だった。厳しい一戦になるのは間違いないが、新井とG・Gの両大砲が元気を取り戻した。もう心配はない。星野ジャパンが臨戦態勢を整え、宿敵を迎え撃つ。

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2008年8月16日のニュース