桑原謙 虎打線封じた!プロ初完封だ!

[ 2008年8月16日 19:10 ]

阪神戦に先発した横浜・桑原謙

 【横4-0神】横浜の新人、桑原謙は制球の良さが光り、プロ初完投を完封で飾った。得点圏に再三の走者を背負ったが、落ち着いていた。打線も吉村の24号2ランなどで援護した。

 横浜の新人、桑原謙にとっては約1カ月ぶりの先発のマウンドだった。

 それに加え、前日の試合で金本の頭部付近への投球をめぐって、両チームの間には不穏な空気が流れていた。並の新人なら萎縮してしまうところだが、奈良産大時代に完全試合も経験している右腕の心臓は強かった。

 4回2死三塁。金本に対し、フルカウントから得意のスライダーで内角を突き、バットを折った。このファウルを誘い水に、最近マスターしたという外角へのチェンジアップで二ゴロに打ち取った。「(チェンジアップは)今回初めて使った。(この1カ月で)体のバランスを修正した」

 5回以降も毎回走者を出したが、粘りでしのいだ。150球を投げ切り、初完投を完封で飾った。チームにとっても同じ新人の小林に次ぐ2度目の完封だが、本人は「たまたま調子が良かっただけです」。最下位チームにまた1人、楽しみな若者が出てきた。

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2008年8月16日のニュース