智弁和歌山猛追及ばず…常葉菊川2年連続4強

[ 2008年8月16日 11:01 ]

<智弁和歌山―常葉学園菊川>6回裏、3ランを放ち一塁を回る常葉学園菊川・前田

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 第90回全国高校野球選手権大会の15日目(準々決勝)第1試合は、常葉菊川(静岡)と智弁和歌山が激突。6回に一挙10点を入れた常葉菊川が13-10で勝ち、2年連続のベスト4進出を決めた。常葉菊川は17日の準決勝第1試合で浦添商(沖縄)と対戦する。
 2点を追う常葉は5回に暴投で1点を返した後、1番・酒井の遊撃手の前でバウンドが変わるラッキーなヒットで2点を入れ逆転。6回には5番・前田の大会42号3点本塁打などで一挙10点を挙げ突き放した。智弁は8、9回に4点ずつを入れ猛反撃したが及ばなかった。
3回戦で1イニング2本塁打の大会記録をマークした、智弁和歌山の4番・坂口は第1打席から中前打、二飛、四球、遊ゴロ。8回の4打席目に右中間三塁打を放ち2打点を記録。9回は最後の打者となり、三ゴロに倒れた。

 ▼常葉学園菊川・佐野監督「両方とも打線のチームだから、ロースコアでは終わらないと思っていた。(6回の前田の3点本塁打は)無死一、二塁からうちらしいフルスイングで点が取れた」

 ▼ 常葉学園菊川・野島投手(先発。6回途中2失点)「相手打線がいいので力勝負せず、打たせて取ることを考えた。5回は投げきりたかった」

 ▼常葉学園菊川・町田二塁手(9回に堅守で相手の流れを断ち切る)「精神的にも余裕がないとああいうプレーはできない。4季連続で甲子園に出た経験が生きた」

 ▼智弁和歌山・浦田遊撃手(9回に2点本塁打)「負けたので何とも思っていない。喜んでくれる仲間がいるから打てた」

 ▼智弁和歌山・西川三塁手(9回に2点三塁打など3安打の1年生)「エラーをして先輩に迷惑をかけたので取り返したかった。逆転できると信じていた」

 ▼智弁和歌山・岡田投手(先発し5回途中6失点で降板)「投げる前から気持ちで圧倒されていた。負けたのは自分のせい」

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2008年8月16日のニュース