大阪桐蔭 4試合連続2ケタ安打で近田を攻略

[ 2008年8月16日 06:00 ]

7回無死、萩原にソロを打たれガックリの近田

 【大阪桐蔭7―4報徳学園】泥臭い決勝点だった。大阪桐蔭は6回に同点に追いつき、なおも2死満塁。佐野は外角低めの直球を叩きつけ、二塁へ執念の内野安打。頭から滑り込んだ唯一の2年生レギュラーは「口の中に土が入りましたが、甲子園にツバは吐けません。口に含んだままでした」と笑った。7回には萩原の一発も飛び出し、4試合連続の2ケタ安打で近田を攻略。辻内(巨人)、平田(中日)、中田(日本ハム)を擁した05年以来の4強進出だが、その時のようなスター選手はいない。しかし、今年のチームには粘り強さがある。「粘り強い“逆転の報徳”に粘り勝った。自信になる」と西谷監督は頂点を見据えていた。

 <報徳学園 近田が8回16安打浴びる>8回、報徳学園の近田は初戦から1人で守ってきたマウンドを降りた。2本の本塁打を含む16安打を浴びたが、その表情に悔しさは見られなかった。「ずっと調子が悪い中、ここまで投げさせてもらえた」。近畿大会を制した一昨年秋から注目を集めたが、昨夏に熱中症が原因で腕に力が入らなくなり、その影響は今年になっても残った。阪神などがドラフト候補としてリストアップしているが「甲子園がすべてだったので進路はこれから」と明言を避けた。

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2008年8月16日のニュース