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“風ニモマケズ”メジナ良型連発 ウキフカセで粘って粘って

[ 2024年1月22日 04:30 ]

季節風にも負けず熱海港で43センチのメジナを仕留めた筆者
Photo By スポニチ

 小魚の姿が消え、本命のメジナを狙いやすい時季が到来した。釣行した静岡県熱海港は、強風下で釣りづらかったもののなんとか良型メジナを仕留めることができた。(スポニチAPC・恩田 誠)


 今冬は水温が高めの状態が続いたため、どこの堤防でもネンブツダイなどの小魚が水面を覆い、餌を狙ったタナに入れることがほとんどできなかった。それが、水温の低下とともに堤防から離れてくれたため、ウキフカセ仕掛けでじっくりとメジナを狙うことが可能になった。小魚が消えてくれても、季節風が強いので釣り場探しには苦労する。この点、熱海港は釣り場が多いので、竿が出せる場所はなんとか探し出せる。

 本命場所は大突堤にある有料の海釣り施設だが、ここは西向きに竿を出すため、西の風が強い時には釣りは不可となる。また今回、筆者が竿を出した「ナナハン堤防」は横からの風となるので、遠投カゴ仕掛けでは糸が取られるので、やはり厳しい。筆者のような足元を狙うウキフカセ釣りならば釣りは可能だ。

 もっとも風に強いのは西側にある公園周りや、港内にある台船周りだろう。ここでも、足元をウキ釣りで狙うが、どちらかといえばメジナよりクロダイ狙いに適している。

 訪れた日は北東の強風で、釣り施設には2人だけ、さらにナナハン堤防は筆者のみだった。通常なら少なくても20人ほどはいるはずなのだけれど…。メジナ狙いの筆者は、いつも大堤防に近い場所で竿を出す。ここは大堤防の釣り人の仕掛けと直交するため、遠投カゴ釣りは禁止なので、ウキフカセ釣りの“専用区”なのだ。4、5人が限度なのだが、この日に限っては独り占め。斜め右からくる風が邪魔になるものの、足元狙いなのでさして気にはならなかった。おまけに大堤防が風よけになってくれるのもありがたかった。

 見学に来ていた常連の話によれば、1週間前からネンブツダイは消えたとのこと。コマセを入れても魚の姿は見えないので、5メートルほどのタナに狙いを定めた。ここの水深は7・5メートルほど。当たりがなければ、ベタ底に近いところを狙うことにした。

 25センチ程度のメジナが何度か掛かったことから、粘り強く良型がくることを期待。そのかいがあって35センチ、続いて43センチの良型を仕留めることができた。

 これからは食い渋りの時季になるので、できるだけ軽めの仕掛けで攻めることが肝要だ。


 ▼釣況・餌 フィッシングショップサンワ=(電)0557(81)3967。熱海港海釣り施設=(電)同(85)8600。料金は大人500円、小中学生300円。営業時間は午前7時~午後4時半。貸し竿あり。初心者には係員からの指導も。

 ▼交通 国道135号を小田原から下田方向に進み、和田川の先のY字路を熱海港方向へ。有料駐車場(1日500円)あり。

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