×

「シェーク」&「止め」で“タチ”マチ攻略 食いが落ちる時季でも指示ダナで「ゴツン」 八景・鴨下丸

[ 2024年1月20日 07:00 ]

止めの時間を長めにとりタチウオを攻略した市野さん
Photo By スポニチ

 【菅野順也の釣り巡礼】ポイントが点在し、全国的に人気を博しているタチウオの中でも、東京湾の安定感はピカイチだ。決め手は指示ダナでの「シェーク」と「止め」。冬タチ本番!神奈川・八景の鴨下丸から東京湾奥に繰り出した。(スポニチAPC・菅野 順也)

 午前7時20分に出船した鴨下丸は、航程20分で東京湾奥に位置する本牧沖(水深42メートル)のポイントに到着した。タチウオ狙いには「片天仕掛け」「テンヤ」「メタルジグ」があるが、今回はテンヤで挑む。
 「タナは40メートルからお願いします」とかじを握る高山将彦船長からゴーサインが出た。冬場の基本的な釣り方を船長に尋ねると、「今は活性があまり高くない時季なので、タチウオに餌をしっかり見せるようにしてください。当たりの出る層は狭い。指示ダナをしっかりと守り、2~3メートル以内でシェークするのが効果的です」とアドバイス。さらに「テンヤに餌を付ける時には、丁寧にヘッドとのラインが真っすぐになるようにしてください」と教えてくれた。

 一流し目から竿を曲げる人がいた。横浜市の市野美雪さん(47=自営業)は「なかなか食ってこない時に釣るのが一番面白いです。今日は“止め”の時間を長めに取るのが良さそうですね」と開始早々にタチウオ攻略に成功。筆者も負けじと指示ダナで「シェーク」と「止め」を繰り返していると、竿にわずかな触りが伝わった。リールを1回転させ食い込みを待つと「ゴツン」と力強くハリ掛かりした。上がってきたのは、指幅5本(F5)クラス。まずまずだった。

 微細な感触も逃さないよう集中していた横浜市・脇本恵吾さん(44=自営業)は「冬場のタチウオはヒラメと同じ要領で釣れます。当たりがあっても、一呼吸待ってから合わせています」とメーターアップを連発していた。夏場より食いが落ちる時季とされているが、午前10時の時点で全員オデコなしを達成。さらに、トップは20匹と上々の成果。“湾タチ”はやはり面白かった。(がまかつフィールドテスター、ヤマトヨテグスフィールドテスター、マルキユーフィールドスタッフ)

 ≪居酒屋で江戸前の魚は格別≫同乗した東京都中央区の沖山嵩宏さん(42=自営業)は、日本橋で居酒屋「魚と米」を経営している。この日は仕入れを兼ねた釣行で「新鮮な釣り物は、お客さんにとても喜ばれます。特に江戸前の魚は格別ですね」と話していた。

 ◇当日のタックル 竿=がまかつ「デッキステージタチウオテンヤ」MH175、道糸=ヤマトヨテグス「マークレスPE8」2号300メートル、餌=マルキユー「ギュッとイワシ」。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、八景・鴨下丸=(電)045(781)8410。出船時間は午前7時20分、乗合料金は9000円。

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る