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ヤリだスルメだ3点掛けだ 絶好調!!大学進学の愛息に“イカ”したお祝い

[ 2024年1月18日 04:30 ]

ヤリイカを釣り上げた郷太さん。後方には好調の証である船上干しがズラリ
Photo By スポニチ

 【博覧釣記】千葉県の太海沖周辺では、冬の風物詩・ヤリイカが順調に釣れている。イカと聞けば家人も大喜びで釣行を許してくれる。今回は息子と一緒に太海・幸昌丸から出船。船上干しと塩辛の味を求めて…。(国友 博文)


 大学への進学を決めた次男・郷太(17)と一緒に釣行することになった。息子にとっては久々の釣りで、迷わず「ヤリイカがいい」と声を弾ませた。経験は少ないが、乗った時の感触が忘れられないという。受験時には趣味が釣りだという面接官にあたり、釣り談議で盛り上がったそう。芸は身を助けるとはまさにこのことだ。

 電動リールには道糸PE3~5号を300メートル以上まいたものを使用。郷太にはビギナー向けにプラヅノ18センチ5本のブランコ仕掛けをセット。まずはツノ数を少なくして、慣れてきたら徐々に増やしていく作戦。ツノの長さやカラー、形状そして、配色を考えるのもイカ釣りの楽しさでもある。

 幸昌丸・浜崎貴史船長がイカの反応を見つけると「はい、170メートルです。始めましょう」と合図。周囲を確認しオモリ150号を前方に投げ入れる。オモリが着底したらシャクりスタート。この釣りは、素早い投入と正しいタナ取りが釣果を左右する。シャクるのと同時に「グギュ~ン」。郷太が早速、巻き上げスタート。海面に姿を見せたのはスルメイカ。ブッシューとお約束の水鉄砲に笑みがはじける。前回の乗船で85匹と竿頭だったという千葉県鎌ケ谷市の真木大輔さん(51=歯科技工士)。ヤリイカの3点掛けを決め「今回はヤリイカの様子を見に来ました」と良型を次々と乗せまくる。

 船長から「ヤリイカが多いみたいです。ツノは11センチでやってみてください」と熱を帯びたアドバイス。海底付近でシャクリ続けると「クン」。次のシャクりで「ギューン」と重量感たっぷりな当たりがきた。ゆっくり巻き上げると徐々に重量感が増す…これは多点掛けの予感。小型ながらも3点掛けに成功。釣れたイカは早速、船上干しに。張られたロープにズラリと並んだイカの姿は、好調の証でもある。ラスト30分、スルメイカの好調が続く水深230メートルへ移動。投げ入れたオモリが途中で止まって落ちていかない。この日一番の重量感はジャンボ級の3点掛け。最高の乗りっぷりにも船長は「本番はこれからですよ」と太鼓判。今季は期待できそうだ。


 ≪サバ対策に直結仕掛け≫ イカ釣りにサバは「税金のようなもの」と言われるほど、よく掛かる。サバ対策には枝スのない直結仕掛けが有利。直結と聞くとハードルの高さを感じる人も多いが、ツノ数を減らし道糸を緩めないように巻いてくれば、それほど心配することはない。

 ≪違い楽しめる船上干し≫ 日本人はイカが大好き。冬空の下で船上干しにするとヤリイカは上品で優しい味、スルメイカはメジャー級と違いが楽しめる。めんつゆ仕立てのタレに生きたまま漬け込めば、自家製沖漬けが完成。スルメイカの肝であえたヤリイカの塩辛の味は、酒が止まらなくなるのでご注意を。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、太海・幸昌丸=(電)04(7092)1653。集合は午前5時、乗合料金は氷付き1万2000円、女性1万1000円。ヒラメ五目船、アカムツ船も出船中。第1、第3土曜日定休。

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