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夕まずめ カワハギ入れ食い 半端ない 手応えカンカン 福浦・よしひさ丸

[ 2024年1月12日 04:20 ]

良型連発で好発進の尾形さん
Photo By スポニチ

 【ココが一番!】“肝パン”がウリの冬カワハギ。各地でファンからの熱視線を集めている。ここ神奈川県福浦~真鶴沖も人気のエリア。日没まで狙う午後船でのお楽しみは、夕まずめの爆釣だ。連チャンの後には大型もヒット!(スポニチAPC・林 悠二)

 カンカン…竿先を通して手元に伝わる金属音。先ほどまでの魚とは手応えが全く違う。透明度の高い海中から、大きな円を描きながら白い魚体が浮上する。型の良い本命だ。頭をよぎるのはハリス切れ。抜き上げでバラしたくはない。「船長、タモ~」と思わず叫んでしまった。

 福浦・よしひさ丸のかじを握るのは新婚ホヤホヤの高橋勝久船長(25)だ。定刻の午後0時半に6人が乗船してポイントへ。かつて船長から「夕方の爆釣は半端ないです」と聞かされていて一度は体験したいと思っていた。

 潮が明るく条件は良い。港を出て5分ほど。“餌取り名人”を相手に福浦沖の30メートルダチでスタートだ。船長自慢のポイントらしいが様子が少し変。潮の加減なのか連続して付け餌が残る。常連のベラ、トラギスすら口を使ってこない。まさかのスルー続きに、さすがの勝久船長も気をもみポイントを二転三転。

 船上に活気が出始めたのは中盤、真鶴沖(35メートル)へ移動してからだった。右舷トモで口火を切ったのを契機に当たりが多発し実に良い雰囲気になってきた。

 左舷ミヨシで小気味良い引きを楽しんでいたのは、神奈川県平塚市の尾形斉泰さん(38=自営業)。「目標はツ抜け(10匹超え)です」と謙虚。その後も良型連発に拍車がかかる。

 海底は大半が平たんで根掛かりは少ない。着底後10センチほど底を切り、竿先で誘いを掛けているとひったくるようにギュギュン。魚信が止まったら、1メートルほど竿を立ててシェーク。その後に静止すると当たりが復活する。起伏の激しい場所では宙狙い。底を1メートルほど切って待つと、餌に飛び付いてきた。

 あの手この手の攻略が続く。そんな中、日が傾き出し活性が一段と高まった。そう、爆釣タイムの到来だ。付け餌が何度かツルテン状態になったこともあるが、それも3連チャンで挽回だ。

 餌付け→誘い→合わせ→取り込み。一連の動作が波に乗り、足元の水おけは魚で埋まった。冒頭の大型ヒットもこの時だった。

 数が伸びるチャンスタイム。軌道に乗り出したところで日没。後ろ髪を引かれる思いでの納竿だった。18~27センチが13匹。ハギマスターならきっとこの2倍は上げたはずだが、当方としては納得の釣果。カワハギの薄造りがことのほか好きな家人。期待に応えることができた。

 ▼高橋勝久船長 今季の最大は31センチ。小さいハリはバラシの原因になります。5.5~6号の大きめなワイドフックが優勢ですね。水温が低下すると食いが渋りますが、2月上旬までは狙うつもりです。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、福浦・よしひさ丸=(電)0465(63)3884。乗合は正午集合。料金は餌別9000円。午前船はキンメ五目、マダイの他、木・日曜日はベニアコウ船も出船中。

 ▽メモ 餌は生アサリのむき身が一番だが、市販のプラボトル入り冷凍アサリも有効。また、ハリスの反転はバレのもと。チモトの結び部に瞬間接着剤を一滴、これで回転は回避できる。

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