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“魅惑のTGサイズ”マアジのつみれ鍋 初心に帰り海へ

[ 2024年1月8日 06:58 ]

マアジのつみれ鍋
Photo By スポニチ

 【一釣一品食べま専科】マアジのつみれ鍋を食す。海の“二刀流”が売りの東京都南六郷・ミナミに向かった。当日はカワハギとマアジ、さらに泳がせのおまけ付きでヒラメ狙い。さて欲深い一日は…。 (スポニチAPC・町田 孟)

 実を言うと訳があって約1年ぶりの海だ。その間、陸(おか)釣りに専念?まさか、もう年だしそんな元気もないさ。ウフフ。

 釣りはフナに始まりって言われるよね。同じように海釣りの基本はマアジにある。そこでブランクで鈍った勘を取り戻そうと、初心に返ることにしたんだ。

 今を時めく“金アジ”。東京湾内産はまた格別だ。小ぶりでプリンとしてしたたかな味わい。トランジスタグラマーって知っているかな。40年以上昔、ピンナップガールと言えば主に大柄な肉体美系グラマーだった。それに対抗して出てきたのが小柄だけれど、メリハリが利いてそれ以上の性能の持ち主。トランジスタなんて日本らしいネーミングだ。そそられたね。

 【釣戦】最近のマアジは線で釣るとか。タナは底上2メートル。海底から1メートル切ってコマセを振り1メートル上げて待つ、が従来の方法で点。それが50センチ切ったらタナまで3、4回に分けてコマセをまきながら帯状に幕を作るんだって。これが線だ。こわごわトライした。いけるのよ。とにかくオール一荷。上げるたびだもの。ハマったねえ。

 午前中のカワハギが終わり待望のマアジ場へ。「最初は泳がせ用の小さいのを狙うから。別のバケツに生かしておいてよ。様子を見て大きめのところへ行くからさあ」。安達任伯船長はリクエストの多いヒラメの餌確保へ。こちとらは本命のTG(トランジスタグラマー)場に来ると必死に竿を動かした。

 【クッキング】冬はなんてったって鍋。TGサイズを細かく刻む。みじん切りした長ネギと塩少々、すりおろしショウガ、片栗粉大さじ1を加えフードプロセッサーにかける。食感を楽しみたければ粗めに。ふわふわ感が好みならトロリとするまで。白菜、ニンジン、長ネギ斜め切り1本分、シイタケ。アゴだし700ミリリットル(和風だしでも可)、しょう油、みりん大さじ1でコトコト。ユズが決め手。

 家人いわく。「トランジスタがどうしたか知らないけど、せっかくヒラメが狙えるのに。まさかバラし?」。…。

 ≪3回目釣行でカワハギ8匹≫カワハギタイムで断トツの8匹を召し捕ったのは東京都港区の井上黎さんだ。3カ月前に釣りガールになって、今回が3回目の釣行。「カワハギは初めて。何回も餌を取られたんですが、餌を付けてくれた上司のおかげです」。部下をアシストした同世田谷区の石井康裕さん(54)は「僕も3カ月前に始めました」。心優しき“釣り同期生”もなんと60センチ近いヒラメを2匹ゲット。会社の同僚や取引先の7人グループはハプニング?の連続に沸いていた。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、南六郷・ミナミ=(電)03(3738)2639。出船は午前7時半、料金1万500円。釣り物、出船時間等は日替わりなので要確認。 

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