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3人豪華競演!キンメ7匹掛け うまさ格別…赤い魚にご満悦

[ 2018年1月31日 13:45 ]

共に赤い魚が大好きな鴨下さん(後方)と、釣友の若林さん
Photo By スポニチ

 【ガイド】寒さは今が峠。冷えた夜はホッカホカの鍋物がいいね。で、狙ったのが真鶴南沖のキンメダイだ。例年と比べ良型がそろう。脂の乗りでいま注目の的。10匹を目標にトライした。  (スポニチAPC 林 悠二)

 「いる、海面下に魚体。あれ、その下にも…」――期待の第1投はファンを裏切らなかった。先に仕掛けの取り込みを始めたお隣さんは、7点掛けの快挙を見せる。トモの方でも7匹掛け2人。すこぶるいい出足だ。

 毎年楽しんでいる真鶴南沖のキンメダイ。現地漁協間の協定からハリ数は10本までが規定。多点掛けを、できれば鈴なりも味わいたいとチャレンジした。

 真鶴・国敏丸が7人を乗せて出船したのは夜明け前。200号のオモリを使うこの釣りは、キハダ用タックルがぴったり。各釣り座には夏〜秋、大物相手に活躍したタックルが目立つ。

 このエリアは明け方によく釣れるのがパターンで、明るくなるに従い食いが渋っていく傾向。大抵、勝負は朝方につく。

 「200メートル、着底したら5メートル底を切ってね」。露木国敏船長からのゴーサイン。仕掛け着底、糸フケを取りタナを切った直後に冒頭の当たりが出たのだ。

 竿先が上下にダンスを踊りだした。当たりが大きい時は上バリに掛かったサイン。徐々にリールを巻き下バリに掛ける対策に入る。周囲の人の竿先にも大きな負荷がかかっていた。

 取り込み時に1匹ポトリと海面に落としたものの筆者の1回目は4匹。どれも30センチ超級でズシリと重い。2流し目もすぐに魚信が出て、2匹、3匹と取り込まれていく。3回目あたりから釣果にムラが出始め、集結していた小田原、福浦の僚船も移動が頻繁に。

 1投目7匹、2投目3匹。好発進したのは「赤い魚はうまさ格別」と“食”を求めて大和市から来た鴨下秀樹さん(55=会社員)。例年よりも型のいい魚にご満悦。同行した小学校時代からの釣友と話す、若林洋さん(55=会社経営)も、「近場で根魚が楽しめるのが真鶴のいいところ」と絶賛。

 この日、仕掛け投入は10回以上あったが、朝方3流しに釣果が偏って10匹が3人、平均7、8匹だったが、その後はトップが25匹を超す日も。シケ後や潮に濁りが入ると成績が伸びる、今後の動きに目が放せない。

 ▼露木船長の話 このエリアは午前6時半から11時まで竿が出せて、3月末まで狙えます。日によってはクロムツ、メダイなどがゲストで登場!4月からは真鶴沖に釣り場を替えて夏ごろまで狙っていきます。

 左舷トモで7匹掛けをしたのは、横浜市の畠山祐二さん(51=会社員)。「深場は今季2回目。前回はクロムツばかり8匹。真っ赤なキンメダイが数珠つなぎで感激しました」。目標通りの10匹を上げて満足そう。

 遊泳層(タナ)で釣果が左右する。力強く明確な魚信は仕掛けの上方に掛かった時。鈍く小さめの時は下方のハリに来た時。まずは着底後に即5メートル底を切る。この後に出る当たりでタナを替える。大きな魚信の時はゆっくりと静かに数メートル誘い上げていく。下バリに掛かる率は低く、下げ過ぎると根掛かりがあるので要注意。タナは船長の指示に従うのが一番。このタナ取りで6〜8匹掛けも。一方で1、2匹の人と極端。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、真鶴・国敏丸=(電)0465(68)2800。乗合は午前5時集合、料金は1万円。この方面では福浦・よしひさ丸、早川・おおもり丸からも乗合出船中。

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