×

アオリ 茶系餌木で1キロ級 色が決め手!大物皮切りに4連発

[ 2017年11月16日 07:09 ]

後方に富士山。平塚沖で快調な出だしを見せた山田さんは1キロ級も
Photo By スポニチ

 【名人への道 決め手はコレ!】相模湾のアオリイカが、今季メッチャ面白い。開幕初期から良型がそろい、1キロ超級も竿を絞る。好スタートを切った湘南東地区を追い西湘、三浦・松輪も仲間入り。“イカの王様”ゲットの攻略法はコレ!(スポニチAPC 林 悠二)

 今季2回目の釣行。半月前には茅ケ崎出船で主に葉山など東沖を狙った。入れ掛かりもあり10匹と大釣り。全般的に型が良く最大は1130グラムあった。釣果は順調に推移して船中101匹の大釣りも。

 で、今回は主に西湘を攻める平塚・庄三郎丸に。乗合を開始して数日後。

 「港前から西を狙います」――23号船、中村友紀船長は航程5分で早くも「タナ25メートル」の指示を出す。

 中オモリ10号を介してハリス4号4メートル、その先に餌木。指示ダナは中オモリまで。すると数秒後、ほぼ同時に左舷で2本の長竿がカーブを描いた。

 「ハヤっ!」。船長は叫ぶが早いか玉網を手に走る。

 500グラム級がポンポンと上がり、船を流し返すと…。

 「乗った」「乗った」「これで連発5匹目」――船長の威勢良い声に、船内は一気に活気付く。

 開始45分後。左舷トモで1キロ級を含め連続4匹目を上げたのは、八王子市の山田幸英さん(48=自営業)。

 「潮が明るいので茶系に切り替えたらこの大物です」。そしてこの後も、山田さんの長竿(3・5メートル)がきれいな曲がりを見せ続ける。

 船は場所を次々と移していく。20メートル、15メートル、30メートルと幅広く狙うが、どこでも満遍なく竿が弧を描く。

 右舷ミヨシ寄りでは女性アングラーが大健闘。400〜800グラム級の良型をそろえたのは川口市の河村景子さん(49=介護士)。

 「シャクリ上げた餌木が落ち着くまで待つ。これを念頭に誘っています」。アオリイカ狙い2回の河村さんはこの朝、宿の常連さんのアドバイスを守ってシャクリ返している。

 いい成績が出た。四隅に座った長竿組は全員“ツ抜け”(10匹超)で14人の釣果は0〜15匹。快調だった前出の山田さんは12匹、河村さんは6匹。胴の間ではオデコが1人出たが平均3〜4匹、筆者も6匹釣ることができた。

 ▼あれダメこれダメ!

 前日も0〜15匹。餌木の先に大きなスナップを付けていた人がオデコ。餌木の泳ぎが極端に鈍るのだ。極小か直結びに。シャクリ間隔は4〜6秒に1回、幅1メートルでビシバシとメリハリをつけて勢い良く誘う。長竿ばかりだとオマツリも。お隣が長ければ2メートル前後の短竿で狙うのも手で効果的。また、乗らない時でも諦めず誘い続けることが1匹につながる。

 ▼餌木選び

 潮の色で選択する。澄んだ時は地味な色。相模湾では茶系のブロンズゴールドが鉄板。船長や釣り人たちは「終日これ1本でOK」と口をそろえる。やや澄んだ潮のこの日、山田さんはピンク→アジカラー→茶系に。河村さんさんは船長お薦めの茶系を通した。反対に潮が濁り気味の時はピンク系など派手めに乗りがいい。サイズは3・5号が主体だが、大型は4号に乗る傾向。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、平塚・庄三郎丸=(電)0463(21)1026。乗合は午前6時半出船、料金9500円。

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る