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クロダイ大台40センチ超え マダラ連発25匹

[ 2017年10月31日 07:30 ]

腹がふくらんだ良型を釣り上げた今さん
Photo By スポニチ

 【東北の釣り】東北地方は秋から冬へ急速に装いを変えている。台風一過の海で狙いたいのは宮城県金華山沖のマダラ。鍋物の食材として定番のおいしさだ。一方、青森県西海岸では水温低下にともなって良型のクロダイが釣れだした。

◎金華山沖のマダラ

 午前5時、鍋ネタを求める釣り人を乗せたやまさ丸が出船。金華山をかすめてさらに沖、水深190メートルのポイントへ到着。佐藤大蔵船長からゴーサインで仕掛けが一斉に放たれた。

 「餌は魚やイカの切り身を使用しますが、船宿で準備しているサンマがイチ推しです。脂の匂いに集魚効果があるようです」と話す佐藤船長。

 潮の流れが速めなので、単発ながら食いは上々。3キロクラスを中心に連続で竿が曲がった。2時間ほどで私は10匹釣り上げることができた。

 「釣れてはいますが、もう少し深場の様子も探りましょう」と佐藤船長は水深250メートルのポイントに移動。すると潮の流れが緩やかで追い食いが連発。魚のサイズも二回り大きくなって、電動リールのうなり音が響いた。

 東北各地を釣り回っているという、山形市・今辰男さん(64=自営業)は「誘ってうまく食わせた時が最高だね。これは強い当たりだったよ」と丸太ん棒サイズを抱きかかえた。

 経験が浅いので毎回勉強という宮城郡・竹原雅治さん(66=会社員)は「今日は巻き上げ中に毎回同じ水深までくると、もう一暴れすることを学びました」と、熱心に投入を繰り返していた。

 多点掛けの白いちょうちん行列は最後の流しまで続いて、私の釣果は25匹。鍋ネタ釣りは大成功となった。

(スポニチAPC 菅野 順也)

 ▼使用のタックル ハリ=がまかつ がま深海22号、幹糸=ヤマトヨテグス フロロハリス14号、ハリス=同12号

 ▼釣況 東北地区東日本釣宿連合会所属、七ケ浜・やまさ丸=(電)022(362)3696。出船は午前5時。オモリ300号使用。乗合料金1万2000円(サンマ餌付き)。

 ◎青森県西海岸のクロダイ

 青森県・鰺ケ沢町の釣り仲間、木村照男さん(51=会社員)は、磯場の小魚もいくらか少なくなったからクロダイが期待できるという。

 早朝、釣り場の横磯に入座して仕掛けを投入したが、気になる餌取りが少ない。数回仕掛けを投入しても、食わせ餌のオキアミが残ってくる回数が多い。もしかして本命が寄っているかも?と、勝手に状況を判断したら、ずばり正解だった。

 そして間もなく木村さんのロッドが海面に突き刺さるほど引き込まれた。竿先も幾度となく不規則に絞り込まれる。間違いなくクロダイだ。しかも良型だ。数回の引きに耐えながらも足元のハエ根をかわし、浮かび上がらせた40センチオーバーのクロダイを一発でタモに入れ、いつものようにドヤ顔である。

 木村さんとはいくらも離れていない筆者のポイントは、水深が7メートル前後で木村さんよりはいくらか深いが、2時間ほど経過しても当たりは出ることはない。しかし昼すぎになると潮流が変わった。今度は沖向きに払い出すようになったが、20メートル付近で仕掛けが止まる。そして愛竿にも待望の当たりがきた。合わせと同時に強烈な引き。しかも相手は沖に向かって一直線。走りを止めようとしてレバーブレーキをかけたが、ロッドを根元から曲げながら走る。

 とうとうハリス切れになってしまった。

 ハリスを交換して再び仕掛けを同ポイントに入れたがまたもや強い引き。クロダイの引きではなく大物マダイ特有の走り。リールのドラグでしのごうとしたが、これもハリスがチモトから切られていた。

(スポニチAPC 小林 純平)

 ▼使用タックル ロッド=がまかつ アテンダー20・6号53、リール=競技LBD、ライン=バリバス トリビュート磯2号(サスペンド)、ハリス=ハードトッププレミアム1・5号、ハリ=ジーク ABLチヌ2号、ウキ=0・8号

 ▼釣況 深浦町・権兵衛釣具店=(電)0173(76)2722。

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