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開始1分でズドン!今季1号ヒラメ 1日解禁から連日好調

[ 2017年10月24日 07:21 ]

ヒラメを連発した佐瀬さんは両手に花
Photo By スポニチ

 【博覧釣記】スポーツ、食欲、芸術など秋は楽しいことがいっぱいのシーズン。釣りもその一つ。狙う魚種も多くなり「釣りの秋」がやって来た。10月1日に解禁した南房太海沖のヒラメが連日好調だ。 (国友 博文)

 午前、午後の2便で出船している幸昌丸ではすでに5キロクラスの大型も顔を出している。午前5時に集合して、港で餌の生きイワシを船に積むと、浜崎貴史船長=写真=がかじを握り鴨川沖に向けて出船。港では名勝・仁右衛門島の看板が目に飛び込む。

 2日前に4・5キロが釣り上げられたポイントからスタート。両手にイワシと60号のオモリを持ち、船長の合図と同時に投入する。オモリの着底を確認すると15メートルと浅い。

 糸フケを取って手持ちで構えると右舷トモでは「当たった、当たった!」と富津市の佐瀬美喜夫さん(53=会社員)の声。そして竿先が「ズドン!」と開始早々海面に突っ込む!釣り開始1分の出来事だ。

 「解禁を楽しみに来ました。これが今シーズン最初の1匹です」とニッコリ。そして再び佐瀬さんに当たりだ。教科書通りの合わせも決まって、海面には良型がユラユラ顔を出す。あっという間に2匹を釣り上げ絶好調。

 ミヨシでは佐瀬さんと幼稚園からの幼なじみという富津市・三木利行さん(54=会社員)にもヒット。最後まで横走りする強い引きはカンパチだ。

 生き餌を使う根周りの釣りではカンパチ、イナダなどの青物やマハタ、オニカサゴなどの高級根魚が楽しませてくれる。置き竿の自竿がバタバタお辞儀している。何とマダイが顔を出し、この地の魚影の濃さを実感する。

 続いて三木さんの竿が重量感タップリな引きに耐えている。大型ヒラメを予感する正体は丸々太ったマハタだ。「次こそヒラメですかね」とうれしい外道の連発に笑顔がこぼれる。

 そして「あー、バラシちゃった」と佐瀬さん。すると手持ち竿に「ゴンゴン!」と明確な当たりだ。そして「はい、上げましょう」と船長の合図。「ちょ、ちょっと船長、待ってくださーい。よーいしょっと」と合わせが決まって海面には本命の姿が現れると船長もニッコリ。

 「バラしたのが食い付いたみたいですね」と佐瀬さんと喜びを分かち合う。

 その後も当たりが多く、ヒラメ五目釣りを満喫する。そして、佐瀬さんがきれいな良型アカハタを釣ったところでお開きとなった。

 この秋イチ推しヒラメを楽しんでいただきたい。

 ▽佐瀬美喜夫さんの秘策 仕掛けはハリス80センチで捨て糸50センチ。「ヒラメは海のハンターです。高いタナでもアピールできるように集魚板を付けてます。今日はこの集魚板でうまくいきましたね」。そして「2匹目は餌の動きを優先して、孫バリを外して食わせました。常に水中の様子をイメージするとヒラメ釣りは楽しいですね」。

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