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1トン放流で“新”が“地”を刺激 秋の爆釣…夫婦で50匹超!

[ 2017年10月23日 07:12 ]

仲良く並んで釣っていた荷田夫妻(手前が修平さん、奥が和子さん)
Photo By スポニチ

 【ヘラブナ大作戦】埼玉県毛呂山町の鎌北湖は別名「乙女湖」とも呼ばれる静かな湖。放流された養殖ベラの活発な動きで地ベラが刺激され、共に強い引きで竿を大きくしならせている。(スポニチAPC 上田 観水)

 「10月11日、新ベラ放流1トン」の情報で訪れた。湖を管理する保勝会によると年内、さらに1トンの追加放流が予定されているという。

 第2ワンド突端では「家から近い釣り場で楽しんでいます」と、ときがわ町の荷田修平さん(75)と和子さん(71)夫妻が8尺竿を使い、修平さんが作った「グルバラ、ガッテン、マッハ」の混合餌を一緒に1・5メートルのタナへ打ち込めば水面にこぼれ餌に群がるガサベラ(餌慣れのヘラ)はスパッ、ウキを飛び込ませる当たりだが空振り。

 「餌が合っていない」とモヤモヤ後に出る当たりへ修正すると、時には一荷釣り(同時に2匹)もある。 

 和子さんも練り餌のタッチは、主婦として台所に立つ手触り。丁々発止、周囲もうらやむダブルヒットを演じて2人とも50匹超の釣果で納竿だ。

 筆者は、桜並木で13尺竿「サナギパワー」=野釣り仕様=餌で底釣りを始めるといきなり30センチ級が釣れた。

 幸先良いスタートに餌打ちピッチを上げてツ抜け(10匹)するが根掛かりや、水面に魚影が現れたことからカッツケ釣りへ変更。ツ抜けは早いが味気ない感覚なので再度、深宙攻めとする。

 あおる当たりは見過ごし、ウケ(餌がなじむ前にウキがいったん止まる)てから、餌落ち寸前にズバッ。確実な当たりで30〜40センチ級の釣趣を味わった。

 新ベラの放流は地ベラを一段と活発にさせて秋ベラシーズンは爆釣で延長の様子だ。

◎攻略法

 「秋はタナを釣れ」とも言われ回遊ダナは変わる季節だが、魚影の濃い釣り場は釣り具、餌の進歩でタナを決めての攻略も面白い。

 (1)餌=タナでバラケる上餌(「新B、淒麩」など)で寄せ、芯残りする下餌(上餌に「カルネバ、サナギパワー」などを加える)で食わせる。

 (2)仕掛け=狙いダナに適合したハリスの長さ(80センチ前後)と上下の間隔など全体的にバランスを取って的確な当たりで攻める。

◎ポイント

 (1)エン堤=水位の増減期は釣り座(釣り台持参)の安定するエン堤が便利。

 魚影は濃く長短の竿で回転の速い釣り。底は両ダンゴ、宙は段差釣り。

 (2)桜並木=桟橋がつながり釣り座は多い。急深で宙釣り主流だが、13尺から底が取れ、底釣りも見逃せない。混雑時は長竿でどのタナも沖め狙いがお勧め。

 (3)福寿ワンド=ワンド内は水深2〜3メートル、沖から緩やかなカケ上がりで底釣りに最適。宙釣りは出っ張り〜エゴの木間で長竿、ワンド内は短竿で攻める。

 ▼問い合せ 保勝会=(電)049(295)2650。入漁料は時間にかかわらず1日1200円。

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