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秋本番!宮城の海が熱い!マダラ圧巻5匹 40センチ級マアジ連発

[ 2017年10月22日 16:28 ]

多点掛けでマダラを釣り上げた香曽我部さん
Photo By スポニチ

 【東北の釣り】秋本番。寒い季節を迎える前に東北の海が熱いゾ!宮城県南三陸町の歌津沖では鍋物材料の代表格、マダラが釣れ始めた。同県仙台湾鳥ノ海沖ではドデカアジが竿を絞ってくれる。(スポニチAPC 菅野 順也)

 ◎歌津沖のマダラ

 「水深は210メートルです。竿先が少し持ち上がるようにロッドキーパーをセットすると根掛かりを防げます。当たりが強くきた人から巻き上げてOKですよ」と、小山清孝船長のアナウンス。

 午前6時半、根回りのポイントへ到着した清重丸のトモ側から順番に仕掛けが投入された。

 胴突4〜6本バリ、オモリは300号で餌は魚やイカの切り身を使用する。オモリが着底したら素早く底取りをして、トントンと海底を叩くタナをキープ。

 風が強く釣りづらいコンディションだったが、間を空けずに私の竿先が動いた。「コツコツ」と小刻みに揺れて「ゴツン」に変化。最初に食った魚が根に入らないように3メートルほど巻き上げて待つとさらに竿の振幅が続いた。1投目から3匹、2投目に2匹浮上した。

 49年間勤めていた会社を来年、定年で辞めるという東松島市・大石浩一さん(65=会社員)は「身は鍋やフライでいただきます。これからは白子も最高、マダラは捨てるところがありません」と連続ヒット。

 中盤から小山船長は180メートルのポイントへ移動。「先ほどより根掛かりが少ないので、待てる人は多点掛けを狙ってみてください」とのこと。

 じっくりと待ちを続けて私は4点掛け。

 さらに数多く連ねたのが山形市・香曽我部金弥さん(64=会社員)。「追い食いして竿がどんどん曲がっていくところを眺めているのがたまらないね。ほら、何匹いるかまた期待しちゃうよ」と、5本バリに5匹掛けのパーフェクトを達成!

 さあ、歌津沖に秋のおいしい大釣りシーズン到来だ。

 ▼釣況 東北地区東日本釣宿連合会所属、歌津・清重丸=(電)0226(36)3257。午前5時集合。乗合料金1万2000円。

 ◎鳥ノ海沖のマアジ 

「水深は40メートルです。底から4メートル上のタナに反応が出ています」と菊地慎吾船長のアナウンスでビシカゴの付いた仕掛けを投入した。

 コマセのアミエビをまきながら指示ダナで仕掛けを停止。大型のマアジは警戒心が強いので食わせの間を長めにするのと、コマセの打ち返しを小まめにして船の下に魚の足を止めるのがコツだ。

 3度目の投入で私の竿が曲がった。横に走る強い引き込みで、42センチ600グラムの特大マアジが浮上。回遊魚ながら餌の豊富な根にとどまった「居着き」と呼ばれる個体だ。

 季節ごとの魚を追いかけているという、福島市・森口健さん(47=公務員)は「この時季に毎年、マアジ狙いで釣行しています。手応え抜群でバラシの心配も楽しさですね」と40センチ級を連続ヒット。

 釣れる魚は黒メバルやハナダイなども交じり多彩であったが、残念ながら当日は本命の魚影が濃くならず1人当たり2桁に届かない釣果でマアジ狙いは終了。午前9時から移動は5分で、ヒラメ釣りへリレーとなった。

 菊地船長によれば「ヒラメは後半戦に突入ですが数・型共に順調に釣れています。しばらく持続するでしょう」とのこと。船長の宣言通り、生きたマイワシを餌にして海底に仕掛けを下ろすとすぐに食い付いてきた。50〜80センチの大判が続々登場。船釣り初チャレンジの、福島市・三瓶顕一さん(39=公務員)は「職場の先輩に誘われました。新しい趣味に出合えた日になりそうです」と大型ヒラメの手応えに歓喜。

 欲張りさんも大満足のマアジとヒラメのリレープランは、秋の一日を丸ごと満喫できるイチ推しメニューだ。

 ▼釣況 東北地区東日本釣宿連合会所属、亘理・きくしん丸=(電)0223(35)3552。午前4時30分集合。乗合料金1万円(氷・コマセ付き)。

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