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カンパチ快感ダブル カッタクリで狙い 大変だけど手応え最高

[ 2017年9月24日 07:21 ]

荒井さんもカンパチ初挑戦で、いきなりダブル
Photo By スポニチ

 【釣ってヨッシー!!】9〜10月の2カ月限定、千葉県館山・平砂浦沖のカンパチ五目釣りがにぎわっている。カッタクリで狙うカンパチはポンポンと簡単に釣れる相手ではないが、掛かったときの引きは感動もの。今年もその手応えを味わいたくて、洲ノ崎・佐衛美丸にお邪魔してみた。(吉田 泉)

 予報はガチガチの雨。だがいい方に外れ、時折薄日も差してきた。ナギ、無風の中、船は平砂浦沖に到着。2本バリに付いてるのは早川忠信船長自作のバラフグのバケ(疑似餌)、“カンパチがよく食う”という自慢の当たりバケだ。まずは水深28メートルからスタート。

 海底から海面まで、しゃくりながら巻き上げるカッタクリ。躍らせたバケにカンパチが食いつけばしめたものだが、食わなければ食うまで、その繰り返し。リールを2回巻いて1回しゃくるという結構な“労働”だが、さぼるわけにはいかない。いつ、どこで食ってくるか分からない。皆さん、黙々と巻く、そしてしゃくる。

 何度目かの移動後、左舷で船中1号。記者が陣取る右舷でも上がり始めた。そして、ついに記者にも。底から10メートルほど巻き上げたところで“ガツン!”という当たり。底に向かって走るような引きは、間違いなくカンパチだ。初顔は40センチ超の良型。まずは“労働の対価”を得てニンマリ。

 左舷で奮闘していたのが、会社の同僚というカンパチ初体験コンビ、さいたま市の荒井大介さん(57)と狭山市の庄司英司さん(48)。荒井さんはいきなりのダブル。「2匹いたから引きが強いのなんの。気持ちよかった。ストレス解消に最高です」。唯一、電動リールで挑戦していた庄司さんは「低速で巻き上げてたら船長に中速に変えてと言われ、その通りにしたらすぐに来ました。面白い。病みつきになりますね」と、その後も2匹追加した。

 途中から、お土産タイムのイサキ釣りにチェンジ。これは船長の指示ダナに合わせればトリプル、ダブルの連発。40センチの大型も出るなど型もいい。

 そして、残り1時間は2度目のカンパチタイム。平ソーダを釣った後、再びしゃくり続けると突然、竿が大きく曲がる。「さっきより重い…」。それもそのはず、上がってきたのはカンパチ2つ。感動のダブル締めだ!

 この日はトップ3匹。早川船長は「今日は大きな群れに当たらなかったですね。でも今年は型がいい。これから群れが固まってくれば楽しみです」。その言葉通りに、記者の釣行後はツ抜け(10匹超え)も出るなど上昇気配。小型でも大型でも変わらず美味というカンパチ。皆さん、行くなら今ですよ〜!!

 《手釣りで良型》ただ1人、手釣りで挑戦。良型カンパチをものにしたのが横浜市の米沢功美さん(66=会社員)だ。「手釣りの魅力は当たりがダイレクトに伝わるところ。やりとりも面白いよ」。体色がピンクがかった大型は刺し身にすると絶品と喜んでいたが「でも結構疲れるんだよ」と本音もチラリ。

 ◇早川忠信船長ワンポイント

 底から海面まで“キュン、キュン”とシャープにしゃくり上げてください。カンパチは群れで動いてるから周りが釣れてたらチャンス。相手は海面まで追いかけてくるから、途中でやめないでくださいね。掛かったら魚の引きに合わせ、慌てずゆっくり上げてください。初心者でも大丈夫。ぜひ、遊びに来てください!

 ▼釣況 レンタルボート笹川=(電)0439(39)3655。入漁料=450円。ボート代は2450円(係留用ロープは必要)。釣り時間=午前5時半から午後5時まで。10月からは6時から4時半まで。7〜9月は高水温による魚族保護のため、ライブウェル・フラシなどの使用・キープ禁止。

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