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気まぐれヒラメは超低め狙い オモリのロス覚悟「捨て糸30センチ」

[ 2017年9月21日 07:21 ]

6・15キロ、85センチーー隆正丸で今季一番の大物を釣り上げJGFA大会で総合優勝を飾った榎原さん
Photo By スポニチ

 【名人への道 決め手はコレ】秋のヒラメ釣りシーズン到来。10、11月に次々と解禁する千葉、茨城県のエリア内で、飯岡地区だけは既に開幕。釣果も順調で、先日開催の大会では6キロ超級も飛び出した。さて、今季のヒラメ、どう攻めよう。(スポニチAPC 林 悠二)

 飯岡沖のヒラメは数こそ多いが、今のところ中小型が目立つ。潮通しが速く、イワシの回遊があれば活性も高く大型が一気に食いだすのだが…。現在は時折3キロ級が出るものの主力は1キロ前後。しかも、当たりがあっても食いが浅く、早合わせ→すっぽ抜けでバラすケースも多い。

 ヒラメの当たりは一日10〜15回あれば良い方。それも不意にギュン!ビギナーならずとも、つい早合わせして貴重なチャンスを逸することも。“ヒラメ40”の格言通り、餌の食い込みが極端に遅い魚。ビックリ合わせや、早合わせは絶対に禁物なのだ。「当たりがいつあっても良いように、竿は終始手持ちをお薦め」とは芳野幹雄船長。そのためにもリール、竿など、タックルは軽量タイプがいい。

 現在、35〜50メートルダチでのポイント釣り。根掛かりを恐れて底を1メートルも切るとまず当たりが出ない傾向。「オモリのロス覚悟で海底スレスレをキープする」のが決め手だと船長。それが証拠に、先日7匹釣った同乗者は「捨て糸30センチでした」と超低め狙いだった。

 魚は孫バリに掛かる率が高く、親バリ掛かりは30〜40%。たとえ餌のマイワシが小さくても、孫は必ず腹が背に掛けておく。

 ▼攻略法 オモリベタで当たりを待つ。竿先にギュギュンと力強い魚信が出たら、竿先でテンションを掛けながら静かに待つ。こんな感じで2、3度当たりが出て、一瞬引きが止まった後にガツン!ここが餌を口の中に納めた時。合わせ時である。ただし大合わせをせず竿を静かに真上に立てる。掛かっていればじわりと重量が伝わる。もし、ここですっぽ抜けてもすかさず着底させると食い直すことが多い。

 ▼こう狙え! 中・小型が主流の今、ハリスは4号程度と細くて十分。掛かったヒラメは、水面まで割とスムーズに浮上するものだ。玉網の縁をぶつけない限り暴れず心配なし。ハリスが細い分、イワシの泳ぎが良くなり魚信もグっと増す。細ハリス+鮮度の良い餌、これが決め手だ。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会、飯岡・隆正丸=(電)0479(57)5432。乗合は午前4時集合、料金は餌付き1万2000円。なお、10月8日(日)に同宿でアサヒビール杯スポニチヒラメ釣り大会開催。参加者募集中。

 ●JGFA沖釣りサーキット「ヒラメ大会」 このほど、飯岡・隆正丸で開催され44人が3隻に分乗して行われた。海上は穏やかで、朝から当たりが続く。ルールはシングルフック2本、手巻きリールだけ。審査は1匹の重量で競われ、18号船に乗った市川市の榎原進さん(68)が6・15キロ(85センチ)を釣り上げて総合優勝。「自己新記録です」初の栄冠を手に酔いしれていた。

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