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笑顔がワラサ続々 コマセを切らさず、じっくり待って攻略

[ 2017年9月18日 07:24 ]

勝又さんは5匹釣って竿頭
Photo By スポニチ

 【真説フィッシング】すっかり秋らしくなった9月。東伊豆・初島沖でワラサが釣れ始めた。フィッシングライター・芝真也は、今回スタートの新企画「真説フィッシング」で早速、宇佐美・清貢丸に出掛けてきた。

 ◆竿曲がる!!

「タナは海底から10メートル。ワラサはコマセの密度が濃いところに突っ込んできます。竿を下に向けた位置から頭上へと大きく振ってコマセをしっかりといてください」。出船前に行われる稲本貢一船長のレクチャーを受けた後、午前5時に出船。

 仕掛けは、ハリス8号×6メートルが標準。食いが活発なら10号と太く、逆に悪ければ6号に落としてみる。ビシは100号。

 ワラサ釣りでは、朝一に食いが立つことが多い。群れを船下に足止めさせるためにも、コマセの詰め替えは早め。待ち時間は1分ほどで、当たりがなければ、どんどん入れ替えコマセを切らさないことが大切。

 水深60メートルのポイントからスタートすると、1流し目からトリプルヒット。「この時季は、カツオ&マグロかワラサ釣りです」と左舷トモに座る青物ハンター、伊勢原市・田中克彦さん(73=不動産業)が竿を弓なりに曲げてファイト開始。1匹はバラシとなったが、3キロ級の丸々太ったワラサが取り込まれ好スタート。

 ◆竿頭は5匹

 当たりは続いて、誰かしらの竿が曲がる状況。筆者も、このチャンスタイムに1匹ゲット。右舷胴の間から竿を出す、伊東市・坂下俊一さん(44=グラフィックデザイナー)は「昨年からワラサ釣りを始めましたが、引きの強さに最初はびっくり。それが忘れられず、すっかりハマりました」と今季の初物を手にニッコリ。

 日が高くなるにつれ、朝の食いが一段落。当たりはポツリポツリと訪れる状況に変わってきた。この時も、コマセを切らさないことが大事。ポロポロ、パラパラと出しながら、ワラサの群れが回ってくるのを、じっくり待つ釣り方が良いと考える。コマセをタナまでにパラパラッとまいて置き竿に。2分ほど待ったら、タナを取り直し、コマセを振り直し待っていると…筆者の竿が海面に突き刺さる待望の当たり!ワラサとの引き合いを、たっぷり楽しみ、2匹釣ることができて終了。

 釣果は1〜5匹。竿頭は右舷トモの御殿場市・勝又昭男さん(70=農業)で「まめにやったおかげで釣れました」とニッコリ。

 「反応はかなり見えていますが、ベイトに付いている群れが多い感じです。コマセに慣れてくれば大釣りできそうですよ」と船長。もうすぐトップシーズンを迎えるので吉報が聞こえてくるはずだ。 (芝 真也)

 ○…竿を振ると、ビシの中に水が入り、その水流で中のオキアミがかくはんされることでコマセは出てくる。「詰め過ぎは出が悪くなります。ビシには、半分ほどの量を入れて、しっかりと振り出してください」と船長。隙間をつくってやることで、多くの水が入りコマセの出が良くなる。入れ過ぎには注意しましょう。

 ○…コマセ&付け餌はオキアミ。1匹付けか2匹を抱き合わせにする。イカ短が効く時もあるので持参すると良い。まだ水温の高い、この時季はソーダガツオが邪魔をして、タナまで仕掛けが落ちないことも…。そのような時は、釣れたソーダガツオを皮に身が薄く残るようにさばいて、それを付け餌にすると良い場合もある。幅1・5センチ×長さ8センチくらい、大きめに切ることでソーダガツオよけにもなる。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、宇佐美・清貢丸=(電)0557(48)9110。出船は午前5時と正午。乗合料金は午前船1万4000円、午後船1万3000円(コマセ、付け餌、氷付き)。予約乗合。

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