×

タナ上げ爆食い 1時間でツ抜け 段差「一発」奏功

[ 2017年8月14日 08:50 ]

良型を連発していた毛利さん                               
Photo By スポニチ

 【ヘラブナ大作戦】静岡県富士宮市の田貫湖は富士山の西麗、朝霧高原に位置する。湖周約4キロ、標高660メートルとあって秋の訪れも早くタナを上げての荒食いが待たれる。 (スポニチAPC 上田 観水)

 夏休み本番の中、満水とあって好調ポイントはいっぱいだ。

 ポンプ小屋下に空きを見つけて13尺竿(竿春)、「カルネバ」=柔らか仕様=で底釣りを始めるとハリスのなじみ際にダッ。ウキが消し込み沖へ走って

胴に乗るハズの竿だが水面でヒラを打つ尺半(45センチ)級の魚影に納得だが、玉網に収まったのは40センチ級だった。

 1匹釣ると一時的に当たりは途絶え、同級を3匹釣り上げたところで使い古しの1号道糸はプッツリ。

 これを機にタナ1メートル、段差「一発」釣りに変更すると約1時間でツ抜けだ。

 水流が出て段差の底釣りを試すがこれも効果的だった。

 「堰(えん)堤ポイントは当たりが少ない」と毛利義夫さん(63=会社員、厚木市)は釣り座を「第二出っ張り」ポイントに変更して12尺竿、両ダンゴの底釣りでポツリポツリと33〜38センチ級を7匹釣り上げ「富士山を眺め、涼風の中で気分は爽快。ひと夏に3〜4度は釣行するから…」と納得の納竿だ。

 気圧など天候に左右されることが多いとされるヘラ釣りだが、気象の安定期に向い「秋の荒食い」で数釣りも味わえる。

 《ポイント》

 (1)堰堤周辺=良型の回遊が多く通年人気がある。堰堤は底釣り中通し可能。「への字」土手の底釣りは掛かりが多く浅ダナの宙釣りをお薦め。

 (2)背岩〜桜並木=回遊は前岩の突端から背岩と前岩に分かれる傾向で長竿有利。桜並木はヘチ周りの回遊で宙釣りがお薦め。

 (3)桟橋=どの桟橋も水面から高く設置されているがカケ上がりは変化等に富んでいて人気は高く良型の回遊も多い。長竿攻めが効果的。

 《攻略法》

 数釣りは宙層狙い。タナで上餌を煙幕状にバラケさせ、下餌を混入して食わせる段差釣りが効果的。

 釣法は、上餌のバラケ加減とハリスの間隔(段差)を勘案してタナに落ち着いてから「一発」「力玉」食わせ餌で釣るのが一般的だが、ハリスが張る途中で当り出すフカセ釣法も重視されている。

 段差の底釣りも効果的だが「力玉」は幾分不向きの場合が多いとされる。

 ▼釣況 田貫湖北側管理事務所=(電)0544(52)0015。入漁料は700円。中学生以下は100円。釣り時間は日の出から日の入りまで。27日に第11回「田貫湖へら鮒(ぶな)釣り大会」を開催。

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る