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中流区で上々20センチ超 場荒れ気味…水温上がればきっと好転

[ 2017年8月6日 07:10 ]

福島県・伊南川の中流区で竿を出した
Photo By スポニチ

 【2017アユ】東北や北陸の川が大雨で思わしくない中、気になるのが福島県南会津の伊南川。東日本で一番遅く7月15日に解禁になったオール放流の川だが、アユが大きく育つし、周りの環境も素晴らしいので人気がある。実釣リポートを。一方、天然遡上(そじょう)の魚も成長し好釣果が期待されるのが神奈川県酒匂川だ。

 ◎福島県・伊南川

 仲間7人で釣行。集合場所は伊南地区古町の旅館「住吉屋」。92歳の筆者を筆頭に、いずれも60歳代後半から上ばかり。筆者は1日早く出掛け、漁協の斉藤和夫組合長(70)に様子を聞いた。

 解禁日には昨年と同じくらい約1000人が入川。上、下流とも快調で束釣りの人もいた。3日目までは良かったが、4日目に雨があり、水温が下がって、下流区は不調。今の釣り場は中流区の南郷橋から上流。ただ全体に場荒れ気味だから、普通は狙わないようなテトラの横とか岩盤の脇といったところがいい。

 それで全員、2日間とも中流区に入った。行動派の1人、宇都宮市の仲田邦夫さん(69)は初日、ヤナ場から大手門橋周辺で24匹。型は14〜18センチ、21センチが2匹交じった。2日目は尾白橋下の右岸、大石の間を釣って21匹。もう1人の行動派、船橋市の岡田輝さん(68)は伊南川橋上、下を歩いて20匹と19匹。他の5人は初日に田吾作前、2日は伊南川橋上で、トロ瀬を狙って1〜9匹。

 同宿の栃木県大田原市、西海石一夫さん(70)は27日、尾白橋堰下、左岸の浅瀬で21匹。また同日、桜川市の小久保幹雄さん(70)は午前中は田吾作前、午後は大手門橋下に移って23匹。

 筆者も3日間試した。7・5メートル竿に水中糸はフジノの新製品「楽鮎ネタコート」0・15号、ハリはがまかつ「セツナ」とバリバスの「ダイレクト」6・5号。1日目は宿から近い田吾作前、午後2時間で5匹。2日目は伊南川橋上、追加放流の様子を見るため午後1時上がり、4時間ほどで6匹。3日目は再び田吾作前、午後2時までで3匹。いささか物足りない気もしたが、水辺に座椅子を置いての座り釣りではと納得した。

 これから好天が続き、水温が上がれば新アカもついて好転しそう。追加放流魚も期待できると思えた。

 (スポニチAPC 太田 宗家)

 ▼釣況 上・中流区は住吉屋=0241(76)2234。下流区は南会津西部漁協=(電)0241(72)2110。

◎神奈川県・酒匂川

 8月の声を聞き酒匂川のアユの釣果が上昇中だ!天然遡上も成長しこれからが本番。

 釣れるアユのサイズは13センチから大きい物で24センチも釣れている。

 釣り場は小田原地区の飯泉から松田地区、山北地区とエリアが広く、好みのポイントで竿を振れる。

 前半から中盤までは松田、山北地区、後半に入り、アユが成長し、落ちに入る8月中盤からは小田原地区が人気が高い。下流からポイントを拾うと小田原地区なら赤橋、新・旧冨士道橋・報徳橋前後が狙い目。次に松田地区は足柄大橋・小田急鉄橋、新・旧十文字橋は人気があり、平日でも竿が林立する。

 山北地区は大口橋を基点に狙う。水位が低い時は水深があり、カケ上がりや流れに変化がある瀬やトロ場狙いが有利。これからシーズン中盤から後半はチャラ瀬なども見逃せないポイントで静かに狙えば数釣りも楽しめる。

 人気河川でも必ず竿抜けのポイントがある

ので、ポイントは良く観察し、ここだと思うポイントにはオトリを送り込もう。(山口 渓水)

 ▼釣況 酒匂川漁協=0465(37)4277。

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