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静かに誘って イサキ30センチ超3点掛け

[ 2017年6月20日 11:29 ]

熊沢さんはジャンボサイズの3匹掛け
Photo By スポニチ

 【永井裕策名人のステップアップ理論】神奈川県初島沖のイサキは脂の乗ったジャンボサイズ交じりで数釣りの期待も十分。福浦・よしひさ丸に出掛けてきた。 (スポニチAPC 永井 裕策)

 梅雨入りするとイサキが旬を迎え、脂の乗りも良く白子に真子もパンパン。これを求め常連客はやってくる。

 「いいときに来たよ。うちのイサキはブランド品。ここにきて釣果も上昇してきたからね」と高橋穣船長は自信満々に言う。

 サイズもよく、30〜38センチを超える良型主体の日が続く。ポイントは初島沖の、水深40メートル前後。タナは反応を見て海面からその都度、船長から指示が出る。当日のタナは20メートル前後が多かった。浅いタナは8メートル。

 ビシは80号で、ハリス3号×6メートルの3本バリが標準スタイルだが、LT(ライトタックル)でも可能。付け餌はオキアミが無難だが、餌取りが多いときはイカ短を持参すると良い。

 指示ダナより8メートル下に下ろし、コマセをまきながらタナで待つが、コマセのまき過ぎは餌取りを寄せることになるので注意。ビシにオキアミコマセをひとつかみ、バラリと出すだけがベスト。誘いはあまり動かさず、タナで静かに誘い上げて、静かに落とし込むと当たりが出ることが多いようだ。

 朝イチは水深40メートルで指示ダナは20メートルからスタート。一流し目は当たりがなかったが、次からは両舷胴の間からトモ側に当たりがあって、小気味良い引きを見せ上がってきたのは30〜38センチクラスのジャンボイサキ。長くは続かないので船長は釣れなくなると移動しては反応を探すのを繰り返す。

 雨も降ってきたが、潮が変わったのか、サービスタイムがやってきて、2、3点掛けもみられるようになった。

 トリプルを見せてくれたのは、左舷大ドモの調布市・照井敏美さん(62=自営業)。「ここのイサキを食べたいので釣りに来ました。家族も喜ぶし」と数を伸ばしていた。

 左舷胴の間の横浜市・熊沢宏一郎さん(53=会社員)は、「話には聞いていましたが、デカいですね」とトリプルに顔もほころんでいた。

 ≪永井の理論≫

 コマセのまき方に釣果が左右される。「イサキを釣るにはコマセで」というイメージが強いが、オキアミコマセなので、マダイ釣りのイメージで行う。

 ビシにオキアミをひとつかみ入れるだけ、パラリと出すだけでいい。オキアミ餌がベストなので、まき過ぎると餌取りを集めてしまう。餌取りの層から付け餌を上に置き、イサキを浮かせて釣る。マダイ釣りのイメージだ。

 タナ取りは、ハリス分指示ダナより下ろして軽くコマセを出しながらタナで待つが、餌取りが出てきたら、直接指示ダナで止めて、コマセを1回出して待つとか、ハリス分下げてすぐにコマセを出さず巻き上げてタナで待つとか工夫が大切。

 逆にイサキの活性が高くなった時は、指示ダナより8メートル下げて少し待ち、ハリスがなじんだら、1メートルずつシャクる。その途中で当たりが出る。

 誘いは?指示ダナで大きく誘い上げ、待ってからゆっくり落とし込む。または竿先を海面の中に入れて落とし込む。

 竿先を海面で10センチくらいふわふわ誘う。どれも付け餌をふわりと動くようにしてイサキにアピールする。ただし速い誘い、動かし過ぎは、餌取りにアピールしてしまうので「静かに」が基本。

 付け餌はオキアミがベストで、マダイ、メジナなど他魚が交じるのも、ここの面白さだ。あまり多いならイカ短を持参する。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、福浦・よしひさ丸=(電)0465(63)3884。集合は午前4時40分。乗合料金1万円(コマセ・氷付き)。

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