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57センチのナメタ逃がさず2冠 及川さん総合V&復興大臣賞

[ 2017年6月14日 07:16 ]

57センチのナメタを釣り、2冠に輝いた及川さん
Photo By スポニチ

 東日本大震災復興祈念「バリバスカップ2017スポニチ第3回南三陸町歌津カレイ釣り大会」が11日、宮城県南三陸町の歌津沖で113人が参加し開催された。大小合わせ22隻に分乗した選手中、カレイ5匹の総重量で勝負。その結果、一関市の及川弘喜さん(55)が57センチのナメタガレイを含む5・95キロを釣り上げ、総合優勝と復興大臣賞の2冠に輝いた。(笠原 然朗)

 東日本大震災から6年。津波で街や多くの人たちをのみ込んだ海は、一方で豊富な海の幸を育てる。身厚なカレイを釣りに県内外から選手たちが集まった。

 勝負はカレイ5匹の重量。長幸丸に乗船した仙台市の大宮裕勝さん(33=会社員)は仲間5人で参加。47センチのイシガレイを釣り上げ、「これまで釣った中で最大です」と笑顔を見せた。

 その魚をさらに10センチも上回る特大を釣り上げたのが優勝した及川さんだった。正午の納竿30分前、竿が大きくしなった。ハリスは3号。強い引きとともに海面に姿を現したのは57センチのナメタ。ところがタモ入れ寸前でハリスがプツン。慌ててタモに収めて事なきを得た。この1匹で表彰会場を訪れた長沢広明復興副大臣から「復興大臣賞」を授与され2冠。「逃がしていたら優勝もなかったですね」と喜びをかみ締めた。

 南三陸の海はホームグラウンド。1カ月に1、2回、カレイやヒラメを釣りに通っている。「今日は大物狙いで、少し小突いて魚を寄せてから止めて食わせました」の作戦が奏功した。

 ◆APCの目 釣り場はホタテの養殖の棚と棚の間。餌が豊富なこの海で育ったカレイ類は身が厚く、引き応え抜群。特にメインのマコガレイは食味も最高だ。5月中旬に私が釣行した時は、まだ水温が上がらず、海底の砂や泥に潜っている「泥抱き」の魚が多かったが、今回は活発に動いて捕食をしているように見えた。(菅野 順也)



◇大会成績(カレイ5匹の重量、同重量の場合はジャンケンで上位を決定。単位キロ)

 ▼総合 (1)及川弘喜(一関市)5・95=幸福丸(2)板橋隆(岩沼市)4・15=大隆丸(3)高橋和敬(石巻市)4・15=隆宝丸(4)小野寺雄充(一関市)4・15=浦丸(5)須藤権(平泉町)4・05=浦丸

 ▼外道賞 高橋充(一関市)ミズダコ10・3キロ=幸福丸 

 ▼復興大臣賞 及川弘喜 ナメタガレイ57センチ

 ▼女性賞 岩間美記(戸田市)1・75=金比羅丸

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