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フライ&テンカラ1本勝負 天然もの!?ヤマメGET

[ 2017年6月9日 07:30 ]

自作のこの竿1本で2つのお楽しみ
Photo By スポニチ

 【釣りバッカ天国】新兵器か、はたまた珍兵器か。今回、釣りバッカ野郎が自作&自演するのは「1本の竿でフライ・フィッシングとテンカラ釣りができちゃう」名付けて「中通し&振り出しフライ・ロッド」だ。自信作?を引っ提げて東京都あきる野市の「養沢毛鉤(けばり)専用釣場」へ…。(スポニチAPC 若林 茂)

 秋川の支流・養沢(ようざわ)川に1955年(昭30)、当時のGHQ顧問弁護士トーマス・ブレイクモア氏によって開設されたこの釣り場、ほぼ自然のままの全長4キロ区間は地元自治会によって管理運営されている。今回、バッカが養沢釣行を決めた理由はずばり、この釣り場のレギュレーションに「竿は1本。フライまたはテンカラに限る」とあるから。あたかもこの竿のための規則ではないか!

 さて、朝一番は大好きな神谷橋下流へ。人気場所だが幸運にも好ポイントに入釣でき、ドライ・フライからスタートする。前日の放流もあって目の前の流れには20匹ほどのニジマスの群れ、中には良型のヤマメもちらほらと。ただし、ドライには見向きもしない。さあ、早くも“ファイナル・ウェポン”へと変身のときが来た。

 ポイントへの距離は10メートル弱、テンカラには少し遠いがこのラインは何メートルでも伸びる。テンカラ用の逆さ毛バリを沈めて早引き一閃、ニジマスが宙に舞った。しかも、2匹目はヤマメ、それも養沢育ちの天然もの?…。

 ポイント独占が続くと後続の釣り人からプレッシャーを受ける。普通なら“鼻高々”の場面だが今回は違う。恥ずかしがり屋のバッカ…。

 早めの昼食は木和田平橋近くの「そば処・木の小屋」で。釣り場の前理事長・吉沢裕司さん(69)が経営するログハウス風の店は、3月から11月の土・日曜日、祝日のみ営業、とユニーク。川に面したテラス席で「冷たい大根そば」と「キノコ盛り合わせ」を食す。吉沢さんの「養沢今昔物語」を聞きながら。

 午後からは涼を求めて日陰から日陰へ。そして夕まずめ、カツラの大木が張り出したトロ場でこの日唯一の“ライズの嵐”に遭遇、しばしの入れ食いを楽しんだ。ホトトギスの連呼を頭上に、まさに「釣りバッカ天国」に酔ったのだった。

 ▼釣況 養沢毛鉤専用釣場=(電)042(596)5108。1日券4500円、午後券3000円。営業3月1日から10月31日まで。無休。

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