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夢の大台5キロダイ GWはベストシーズン狙いどき

[ 2017年4月23日 05:30 ]

古川さんが上げたのは5・8キロの特大だった
Photo By スポニチ

 【ガイド】今年も待望の乗っ込みシーズンがやってきた。マダイファンに人気の勝山・庄幸丸では連日のように好調が続き、すでに5キロオーバーが何度も顔を出している。この時季は数、型共に期待が大きい。夢の大ダイを釣るチャンスだ! (川崎市・国友 博文)

 港の朝は大勢のマダイファンでにぎわいを見せ、仕立て船も出る人気ぶり。午前5時になると乗合船は庄司徳勝船長がかじを握り、第三庄幸丸は迷うことなく好調が続く富浦沖を目指して出船となった。

 ポイントの水深は70メートル前後。船長の指示ダナは海面からの深さが告げられる。リールのデジタル表示ではなく、必ず道糸のマーカーで合わせることが大切だ。

 「ハリスは10メートルです。57メートルまでビシを落とし、コマセを振って52メートルで待ちます。一発勝負でダメなら入れ替えてください」と開始の合図。

 「待っても3分です。誘いを入れてくださいね」と船長の気合も入る。

 手持ち竿でゆっくり誘いを入れると、右舷ミヨシで構える新座市の高橋謙一さん(69)にファーストヒットだ!何度も竿が絞り込まれ、豪快なやりとりが続き、きれいな良型が船長のタモに収まった。「船長の言う通りにゆっくり誘い上げてそーっと落としたら、ズン!ときました。やっぱりマダイ釣りが一番好きですね」とマダイに負けない素敵な笑顔。続けとばかりに船内は盛り上がり、誘いにも熱が入る。

 「おーっと」。隣席の墨田区・古川和明さん(70=自営業)にもヒット!これはデカそう。「もっと竿を立てて」と船長も応援態勢に入る。リールからは道糸がズルズル、何度も何度も出ていく。皆が見守る中、ビシを手に取ると「糸を緩めないで!」と船長も必死。素早くハリスを手繰り寄せると、はるか前方に「ボコッ!」と正真正銘の大ダイが浮き上がった。

 緊張の中、無事タモに収まると、大歓声が飛ぶ。「5キロはあるね」と船長もニッコリ。

 「誘いを入れて、竿を下げたらギュン!ときました。いやーもう気持ちいいです」とほっとした様子。活性が上がり、当たりが連発するチャンスタイムだ。

 「まめに誘ってくださいね。置き竿じゃ食わないですよ」と船長がハッパをかけた。自席に戻ってビシにコマセを六分目入れて、大きくシャクって指示ダナにしっかり合わせる。ゆっくり竿先を目線まで上げ、さらにゆっくり海面まで落としこむと「クン!ゴンゴン!」と待望の当たりだ。一呼吸おいて聞き上げるとマダイ竿は満月な曲がりを見せる。何度も見せる独特の3段引きに、本命マダイを確信する。海面が白くにじむと念願の乗っ込みマダイの登場だ。

 内房では毎年GW頃が、ベストシーズンを迎える。まさに今がチャンスだ!

 ◎庄司徳勝船長直伝の大ダイ攻略法

 船長の指示ダナは絶対。目安の水深にビシが到達したら、すぐに大きくコマセを振り始めること。これが付け餌とコマセを同調させる。コマセのインターバルは長くても3分まで。誘いはスローモーションよりもさらにゆっくり。海面から30秒かけて目線に上げるイメージ。掛かったら慌てて巻き上げるのはNG。竿を立ててドラグを信じ、やりとりしよう。

 ◎庄司剛船長の一言

 水温が安定して、潮が動いたらまだまだ食いますよ。今日の仕立て船では、ほぼ全員が貸し道具でした。道具を入れるのもやっとでしたが、開始2投目で釣り初挑戦のビギナーさんに当たりました。これが見事に3キロオーバーの大ダイを釣り上げました。乗っ込みシーズンは、誰でも楽しめて、夢の大ダイを手にするチャンスがあります。これからが最盛期です。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、勝山・庄幸丸=(電)0470(55)3005。出船は午前5時と午後1時半。乗合料金1万1000円(コマセ3キロ、氷付き)。素泊まりは要相談。2500円(おむすび付き)。

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