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2・1キロマダイ開花宣言 潮動かず苦戦も置き竿狙いズバリ

[ 2017年4月20日 07:16 ]

松岡さんは2・1キロの良型
Photo By スポニチ

 【ガイド】桜が開花して春本番を迎えた。このころから本格化してくるのが、マダイの乗っ込み。産卵のため浅場に集まり、活発に餌を追うので、数釣りが望めて一発大物も期待できるファン待望の季節。その乗っ込み気配が出始めてきた剣崎・大松丸に出掛けてきた。(藤沢市・芝 真也)

 今年は、南からの暖かい風の吹く日が少ない。気まぐれな天候の影響もあってか水温が15度前後から、なかなか上昇しない。そのためか乗っ込みマダイの進行具合が遅れている様子。「乗っ込みらしい黒ずんだマダイが交じりだしました。4キロ級が上がった日もありますが、本番はもう少し先のようですね」と鈴木大揮船長。

 午前6時30分。9人の釣り人を乗せて出船。大松丸の狙っているポイントは、剣崎沖の水深50〜60メートル。タナは上からのタナ取り。ビシの位置で、海底から12〜13メートル上に指示が出る。春はマダイが浮きやすいので、状況によって15メートル以上高く出ることも。ハリスは3〜5号。一発大物も期待できることから、4号以上が船長のオススメ。長さは10メートル。

 「始めてください。タナは38メートルです」の合図で第1投。指示ダナより5メートルほど余分に沈めて、コマセをまきながら巻き上げタナに合わせる。すると開始してから間もなく、右舷ミヨシから竿を出す川崎市・近津実さん(53=会社員)にヒット。大松丸一筋に20年以上通い、四季の釣りを楽しんでいる常連さんで、船長から叱咤(しった)されることもあったそうだが、そのおかげで釣りの腕がメキメキと上達。「のんびりとした船宿の雰囲気が気に入っています」と、おなかがポッコリと膨らみ始めた1・2キロの本命マダイを釣り上げニッコリ。

 うれしいゲストのイナダも船中でポツポツと交じり、筆者には誘い下げたときにギューンッと当たりが訪れて、35センチ級の良型アジがダブル。

 当日は、潮があまり動かなかったこともあって、マダイの反応は出ていても、食いがイマイチ、活性が良くない様子。そのため、船の揺れに任せて、じっくり置き竿にして狙う釣り方が当たっていた。

 「GTを狙って海外へ釣行することもあります」と話してくれた左舷胴の間に座る茅ケ崎市・松岡克実さん(59=会社経営)は、1キロ級のマダイを釣り上げた後、置き竿にしていた竿が海面に突き刺さり、乗っ込み特有の黒ずんだ2・1キロのマダイをゲット。「先週、来た時はオデコでした。そこで今回は、ハリス3号、マダイバリ7号と仕掛けを細く小さくしてみたところヒットしました」と技ありの一匹。

 乗っ込みマダイ本番まではあと少し。反応は出ているので、南からの暖かい風と潮が入り、天候が安定してくれば、一気に始まりそうな気配。ゴールデンウイークごろには乗っ込みマダイの好釣果が聞かれていそうだ。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、剣崎・大松丸=(電)046(886)1244。午前6時30分出船。料金9000円(餌、氷別)

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