×

春一番60センチ超ニジマス 

[ 2017年3月27日 05:30 ]

60センチ超のニジマスをゲット!さすがにうれしそう                               
Photo By スポニチ

 【釣りの旅】バリバスカップ・スポニチ釣り大会シリーズの今年度第1弾となる「芦ノ湖ルアー・フライ釣り大会」が4月22日(土)開催と迫った。今年も満開の桜の下で競われるであろう大会をどう戦うか。芦ノ湖の“釣りの神”野崎茂則さん(75)との実釣リポート。(スポニチAPC 若林 茂)

 「エンジン船で遠っ走りするベテランたちよりも、手漕(こ)ぎボートからキャスティングの参加者に大物を釣らせたい」

 フィッシングショップ・ノザキの店主として、野崎さんの本心だろうか。同感である。大型1匹の体長で争われるこの大会、チャンスは誰にでもある。では、どこにあるのか。それは「ズバリ、岸周り」が、神のお達しだ。

 快晴、南の微風。ノザキ桟橋から8時半出船。愛用の小型エンジン船からフライ・キャスティングの野崎さんが即ヒットも「小さい」と小さい声。こちらの“カメラ船”はルアーをキャストしながら手漕ぎで追う。

 「小さい」が30分で4回続いた後、

 「大きいよ」

 振り向けばロッドは大きく弧を描き、もうドラグを使ったやり取りに入っている。走られては寄せ、を5分ほど繰り返し、最後は得意のハンドランディングが鮮やか。60センチオーバーのニジマスだった。ポイントは2番桟橋と3番桟橋の間、護岸近くにタイプ4ラインをキャスト、カウントダウンせずにヒット。フライはこの朝巻いたアオミドロだった。

 そのまま桟橋回りを南下、そして伊豆箱根桟橋の手前だった。「おっ、いい群れだね。デカいのも交じってる」。15メートルほど前方を指さす野崎さんは裸眼、こちらは偏光グラスでも見えない。

 「ほら、ここだよ」

 言うやいなや、ワン・キャストで30センチニジマスを仕留めて見せた。最近では“神ってる”というのだろう。40年を超す神様との付き合いで、今日もまた凹(へこ)まされてしまった。

 あと1カ月足らず。岸回りをフラつく産卵後のワカサギ、それを狙う大型ニジマスやブラウン…。

 勝算は手漕ぎボートにあり。

続きを表示

バックナンバー

もっと見る